私がイスラエルを癒す時、
エフライムの咎、
サマリヤの悪
は、顕わになる。
彼が偽りを行い、
盗人が押し入り、
外では略奪隊が襲うからだ。
しかし、彼らは考えもしない。
私が彼等の総ての悪を覚えている事を。
今、彼等の悪行は、
彼らを取り囲んで私の目の前にある。
彼らは悪事によって王を、
偽りによって首長達を喜ばせる。
彼らは皆姦通する者。
パンを焼く時の燃える釜戸のようだ。
生地がこねられてから、ふくらむまでは、
燃え立つことをやめている。
我々の王の日に、
首長達は酒の熱で気分が悪くなり、
王は嘲る者達と手を握る。
彼らは心を釜戸のようにして、
陰謀を企てる。
夜通し、パンを焼く者は眠る。
朝になると、
釜戸は燃え立つ火のように燃えるのだ。
彼等は皆、釜戸のように熱くなって、
自分達を裁く者達を食い尽くす。
自分の王達もみな倒れる。
彼等のうちだれ一人、
私を呼び求める者はいない。
エフライムは、諸々の民の中に混じり込む。
エフライムは、片面しか焼けていないパンだ。
他国人が、
彼の力を食い尽くしても、彼は気付かない。
白髪は生えても、
彼はそれに気付かない。
イスラエルの傲慢はその顔に表れている。
彼らは、自分達の神・主に立ち返らず、
この全てがあっても、主を尋ね求めない。
エフライムは愚かな鳩のようで、良識がない。
エジプトを呼び求め、
アッシリアに飛んでいく。
彼らが赴く時、私は彼等の上に縄を張り、
空の鳥のように彼らを引き降ろす。
彼等の群の音を聞く時、私は彼らを懲らしめる。
禍だ。彼らは。
私から離れ去ったのだから。
彼らは、踏みにじられるがよい。
私に背いたのだから。
私が贖い出そうとしているのに、
彼らは私に向かってまやかしを言う。
心から私に向かって叫ばずに、
自分達の床の上で泣きわめいている。
穀物と新しい葡萄酒の為には群がって来る。
しかし、私からは離れていく。
私が訓戒し、彼等の腕を強くした。
なのに、この私に対して悪事を企む。
彼らは、いと高き方に立ち返らない。
彼らは欺きの弓のようだ。
彼等の首長達は、罵った為、剣に倒れる。
これはエジプトの地で、嘲りのもととなる。