その理由は、
第一には、米国人が日本婦人の力を信用しないから、
余程できても用いない事。
第二には、実際米国で、小学校でも中学校でも
教師になれるような人は極めて少ない。
もしあるとすれば、声がかかる人は日本で相当な地位が得られるから
他の国で苦しみはしない。
とにかく、日本婦人でも彼の国でも
教授や教師になり得るようになれば、幸せである。
しかし、家庭等の働きでは、日本婦人は極めて受けが良い。
正直できれい好きで威張らない。
と、いう事で、
日本人でなくてはならない。
と、いうほど日本婦人びいきの主婦がたくさんいる。
ある日、ある場所で、二人の日本婦人が話をしていた。
婦人A
これから仲働きに行くのだが、
いくら給料を要求すればよいか。
経験のある婦人B
白人でさえ20弗は取るのだもの。
私たち日本人は、25弗位弗のが当然だ。
この言葉は実に私の耳には面白く響いた。
なぜなら、米国で日本婦人が欧米婦人より勝っていると、
認められているのはこの職業のみであるから。