婦人について 米国における日本婦人の労働 その6 ************************************************** ************************************************** **************************************************

その理由は、

第一には、米国人が日本婦人の力を信用しないから、

余程できても用いない事。

第二には、実際米国で、小学校でも中学校でも

教師になれるような人は極めて少ない。

もしあるとすれば、声がかかる人は日本で相当な地位が得られるから

他の国で苦しみはしない。

とにかく、日本婦人でも彼の国でも

教授や教師になり得るようになれば、幸せである。

しかし、家庭等の働きでは、日本婦人は極めて受けが良い。

正直できれい好きで威張らない。

と、いう事で、

日本人でなくてはならない。

と、いうほど日本婦人びいきの主婦がたくさんいる。

ある日、ある場所で、二人の日本婦人が話をしていた。

婦人A

これから仲働きに行くのだが、

いくら給料を要求すればよいか。

経験のある婦人B

白人でさえ20弗は取るのだもの。

私たち日本人は、25弗位弗のが当然だ。

この言葉は実に私の耳には面白く響いた。

なぜなら、米国で日本婦人が欧米婦人より勝っていると、

認められているのはこの職業のみであるから。