私が出席したシルヴァー・ベイの女性大学は、
最も意味の深い集会であり、
最も愉快な集会でもあり、そして思い出の多い集会である。
米国の大学には必ず、
女子基督教青年会・
(ヤング・ウィメンス・クリスチャン・アソシエーション)
と、言って、宗教の一つの団体がある。
これは、女子のみではなく、男子にも同じようにある。
市内のキリスト教青年会との連携は、
ある団体とない団体がある。
そして、ある程度の勢力を持っていて、
一週間に一~二度祈祷会や演説会を開催し、
各種の宗教運動にも携わるとともに、
この大学の道徳の中心となり、大いに活動している。
大学となると、
論理等は、科目の中に入っておらぬが、
学生の間には、一般に自治的精神が行き渡っている。
物質的勢力の旺盛な国でありながら、
精神的方面の発達も著しく立派な人格の人を
多く見ることが出来る。
それは、斯の様な組織があり、
人格の修養という事を空理空論ではなく、
自分自身の問題として行っているからではないかと思う。
この青年会の会長には、大学の教授の中で、
最も立派な人格の人を推薦する事になっている。
これらの青年会が、
毎年夏六月暑中休暇を利用して、連合大学を開く。
場所は、凡そ(おおよそ)三か所になる。
レーキジューニ-バの一湖畔・
キャリフォーニアのある一地方・
シルヴァー・ベイである。
私が出席したのはこのシルヴァーベイの大会である。