ヨナは魚の腹の中から、彼の神、主に祈った。
「私が苦しみの中から主にお願いすると、
主は答えてくださいました。
私がよみの腹の中から叫ぶと
あなたは私の声を聴いてくださいました。
あなたは私を海の真ん中の深みに
投げ込まれました。
潮の流れが私を囲み、
あなたの波と大波が、
みな、私の上を越えて行きました。
私は言いました。
『私はあなたの目の前から追われました。
どうして、私はあなたの聖なる宮を
再び見る事ができましょう。』
水は、私の喉を絞め付け、
深淵は私を取り囲み、
海草は私の頭にからみつきました。
私は山々の根元まで下り、
血のかんぬきが、
いつまでも私の上にありました。
しかし、私の神。主よ。
あなたは私の命を、
穴から引き揚げてくださいました。
私の魂が私のうちに衰え果てた時、
私は主を思い出しました。
私の祈りはあなたに、
あなたの聖なる宮に届きました。
虚しい偶像に心を留める者は、
自分への恵みを捨てます。
しかし、私は、感謝の声をあげて、
あなたにいけにえを捧げて、
私の誓いを果たしましょう。
救いは主のものです。」
主は、魚に命じ、ヨナを陸地から吐き出させた。