わざわいなるかな。
私は夏の果物を集める時のように、
ブドウの収穫の残りを
集める時のようになった。
食らうべきブドウはなく、
わが心の好む初なりの無花果もない。
神を敬う人は地に絶え、
人のうちに正しい者はない。
みな、血を流そうと待ち伏せし、
各々網をもってその兄弟を捕える。
両手は悪い事をしようと努めてやまない。
つかさと裁判官は賂(まいない)を求め、
大いなる人はその心の悪い欲望を言い表し、
こうして彼らはその悪を仕組む。
彼らの最も良い者もいばらのごとく、
最も正しい者もいばらの生け垣のようだ。
彼らの見張り人の日、
すなわち、彼らの刑罰の日が来る。
今や、彼らの混乱が近い。
あなた方は隣人を信じではならない。
友人を頼んではならない。
あなたの懐に寝る者にも、
あなたの口の戸を守れ。
息子は父を卑しめ、娘はその母に背き、
嫁はその姑に背く。
人の敵はその家の者である。
しかし、私は主を仰ぎ見、
わが救いの神を持つ。
わが神は私の願いを聞かれる。
わが敵よ、私について喜ぶな。
たとい、私が倒れるとも起き上がる。
たとい、私が暗闇の中に座るとも、
主はわが光となられる。
主はわが訴えを取り上げ、
私の為に裁きを行われるまで、
私は、主の怒りを負わなければならない。
主に対して罪を犯したからである。
主は、私を光に導き出してくださる。
私は、主の正義を見るであろう。
その時、
「あなたの神、主はどこにいるか」
と、私に言ったわが敵は、
これを見て恥をこうむり、わが目は彼を見てあざ笑う。
彼は街路の泥のように踏みつけられる。
あなたの城壁を築く日が来る。
その日には国境が遠く広がる。
その日にはアッスリヤからエジプトまで
エジプトからユフラテ川まで、
海から海まで、山から山まで、
人々は、あなたに来る。
しかし、
かの地はその住民のゆえに、
その行いの実によって荒れ果てる。
どうか、あなたの杖をもってあなたの民、
すなわち園の中の林に一人おる、
あなたの嗣業の羊を牧し、
古(いにしえ)の日のように
バシャンとギレアデで、
彼らを養ってください。
あなたがエジプトの国を出た時のように、
私は諸々の不思議なことを彼らに示す。
国々の民は見て、全ての力を恥じ、
その手を口に当て、その耳は聞こえぬ耳となる。
彼らは蛇のように、
地に這うもののようにちりをなめ、
震えながらその城から出、
おののきつつ、我々の神、主に近づいて来て、
あなたの為に恐れる。
誰が、あなたのように不義を赦し、
その嗣業の残れる者の為に、
咎を見過ごされる神があろうか。
神は慈しみを喜ばれるので、
その怒りを長く保たず、再び我々を憐れみ、
我々の不義を足で踏みつけられる。
あなたは我々の諸々の罪を
海の深みに投げ入れ、
昔から我々の先祖達に誓われたように、
真実をヤコブに示し、
慈しみをアブラハムに示される。