第  6  章
ユダの王ヨタム・アハズ及びヒゼキヤの世に、
モレシテ人ミカが、
サマリヤとエルサレムについて示された主の言葉

あなた方は、

主の言われる事を聞き、

立ち上がって、諸々の山の前に訴えを述べ、

諸々の丘にあなたの声を聞かせよ。

諸々の山よ、地の変わることなき基よ、

主の言い争いを聞け。

主はその民と言い争い、

イスラエルと論争されるからである。

 「わが民よ、私はあなたに何を成したか。

   何によって、あなたを疲れさせたか、

   私に、答えよ。

   私は、エジプトの国からあなたを導きのぼり、

   奴隷の家からあなたを贖い出し、(あがないだし)、

   モーセ・アロン及びミリアムを遣わして、

   あなたに先立たせた。

   わが民よ、モアブの王バラクが企んだ事、

   ベオルの子バラムが彼に答えた事、

   シッテムからギルガルに至るまでに、

   起こった事どもを思い起こせ。

   そうすれば、

   あなたは主の正義の御業を知るであろう。

   私は何をもって主の御前に行き、

   高き神を拝すべきか。

   燔祭および当り歳の子牛を持って、

   その御前にいくべきか。

   主は数千の雄羊、

   万流の油を喜ばれるだろうか。

   わが咎の為に、わが長子を捧ぐべきか。

   わが魂の罪の為にわが身の子を捧ぐべきか。

   人よ、

   彼は先に良い事の何であるかを

   あなたに告げられた。

   主のあなたに求められることは、

   ただ、公義を行い、慈しみを愛し、

   へりくだって、

   あなたの神とともに歩むことではないか。

   主の声が街に向かって主に呼ばわる。

   全き知恵はあなたの名を恐れる事である。

   部族及び街の会衆よ、聞け!

   私は、

   悪人の家にある不義の財宝、

   呪うべき不正な枡を忘れえようか。

   不正な秤を用い、

   偽りの重しを入れた袋を用いる人を、

   私は罪なしとするだろうか。

   あなたのうちの富める人は暴虐で満ち、

   あなたの住民は偽りを言い、

   その舌は口で欺く事をなす。

   それゆえ、私はあなたを撃ち、

   あなたをその罪の為に滅ぼす事を始めた。

   あなたは食べても、飽く事がなく、

   あなたの腹はいつもひもじい。

   あなたは移しても、救うことができない。

   あなたが救う者を、あなたは剣を渡す。

   あなたは種をまいても、刈る事がなく、

   オリブの実を踏んでも、

   その身に油を塗る事がなく、

   ブドウを踏んでも、その酒を飲む事がない。

   あなたはオムリのさだめを守り、

   アハブの家の全てのわざを行い、

   彼らの謀り事に従って歩んだ。

   これは私があなたを荒らし、

   その住民を笑い者とする為である。

   あなた方は民の辱めを負わねばならぬ。」