あぁ、クシュの川々のかなたにある羽こおろぎの国。
この国は、
パピルスの船を水に浮かべて、海路、使いを送る。
素早い使者よ、行け。
背の高い肌の滑らかな国民の所に。
あちこちで恐れられている民の所に。
多くの川の流れる国、
力が強く、踏みにじる国に。
世界の全ての住民よ。
地に住む全ての者よ。
山々に旗の揚がる時は見よ。
角笛が吹き鳴らされる時は聞け。
主が私にこう仰せられたからだ。
私は静まって眺めよう。
照りつける太陽で暑い頃、
刈り入れの時の暑い時の露の濃い雲のように。
刈り入れ前に花が咲き、
花が、熟したブドウになる時、
人はその枝を鎌で切り、
そのつるを取り去り、切り除くからだ。
それらは一緒にして、
山々の猛禽や野獣の為に投げ捨てられ、
猛禽はそのうえで夏を過ごし、
野獣はみな、そのうえで冬を過ごす。
その時、万軍の主の為に、
背の高い肌の滑らかな民、
あちこちで恐れられている民、
多くの川の流れる国、
力が強く、踏みにじる国から、
万軍の主の名のあるところ、
シオンの山に、
贈り物が運ばれてくる。
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