アモス書 第8章
テコア出身の牧者の一人であったアモスの言葉
これはユダの王・ウジヤの時代、
イスラエルの王・ヨアシュの子ヤロブアムの時代、
あの地震の二年前に、イスラエルについて彼が見た幻である。

神である主は私に示された。

そこには一籠の夏の果物があった。

主の仰せ

アモス。

何を見ているのか。

アモス

一籠の夏の果物です。

主の仰せ

アモスよ。

私の民イスラエルに終りが来た。

私はもう二度と彼らを見過ごさない。

その火には、神殿の歌声は悲鳴に変わる。

―――神である主のことば―――

多くの屍が、いたる所に投げすてられる。

口をつぐめ。

聞け。

貧しい者達を踏みつけ、

地で苦しむ者達を消し去ろうとする者よ。

あなた方は、

新月の祭りはいつ終わるのか。

私達は穀物を売りたいのだが。

安息日はいつ終わるのか。

麦を売りに出したいのだが。

エバを小さくし、シェケルを重くし、欺きの秤で欺こう。

弱い者を金で買おう。

貧しい者を履物一足分で買おう。

屑麦を売ろう。

と、言っている。

主はヤコブの誇りにかけて誓われる。

私は、

彼等のしている事を、みないつまでも決して忘れない。

地はこの為に震えないだろうか。

地に住む全てに者は、喪に服さないだろうか。

地の全ての者は、ナイル川のように持ち上がる。

エジプトの大河のように、うねっては沈まないだろうか。

その火には、

―――神である主のことば―――

私は真昼に太陽を沈ませる。

白昼に地を暗くする。

あなた方の祭りを喪に変える。

あなた方の歌をすべて哀歌に変える。

全ての腰に粗布を纏わせる。

頭を剃らせる。

その時を

一人子を失った時の喪のように、

その終わりを苦渋の日のように

する。

見よ。

その時代が来る。

―――神である主のことば―――

その時、私はこの地に飢饉を送る。

パンに飢えるのではない。

水に渇くのでもない。

実に、主のことばを聞く事の飢饉である。

彼らは海から海へと、

北から東へとさ迷い歩く。

主のことばを探し求めて行き巡る。

しかし、それを見出すことはない。

その日には、

美しい若い女性も、若い男性も、渇きの為に衰え果てる。

彼らは、サマリヤの罪過にかけて、

ダンよ。あなたの神は生きている。

ベエル・シェバの道は生きている。

と、誓う。

しかし、彼らは倒れて二度と起き上がれない。

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