つまり、こういう事です。

相続人は、全財産の持ち主なのに、

子供であるうちは奴隷と何も変わりません。

父が定めた日迄は、

後見人や管理人の下にあります。

同じ様に私達も、子供であった時には、

この世の諸々の霊の下に、

奴隷となっていました。

しかし、時が満ちて、神はご自分の御子を、

女性から生まれた者、律法の下にある者

として、遣わされました。

それは、

律法のもとにある者を贖い出す為であり、

私達が子として身分を受ける為でした。

そして、あなた方が子であるので、神は、

アバ父よ。

と叫ぶ御子の御霊を私達の心に遣わされました。

ですから、

あなたはもはや奴隷ではなく、子です。

子であれば、神の相続人です。

あなた方は、かつて神を知りませんでした。

その時、神ではない神々の奴隷でした。

しかし、今では神を知っているのに、

いや、むしろ神に知られているのに、

どうして弱くて貧弱な、諸々の霊に逆戻りし、

もう一度改めて奴隷になりたい。

と、願うのですか。

あなた方は、

いろいろな日、月、季節、年を守っています。

私は、

あなた方の為に労した事が、

無駄になったのではないか

と、あなた方の事を心配しています。

兄弟達、あなた方に願います。

私もあなた方のようになったのですから、

あなた方も私のようになってください。

あなた方は、私に悪い事を何一つしていません。

あなた方が知っている通り、

私が最初あなた方に福音を伝えたのは、

私の肉体が弱かった為でした。

そして私の肉体には、

あなた方にとって試練となる者がありました。

なのに、あなた方は、

軽蔑したり嫌悪したりしませんでした。

それどころか、

私を神の遣いであるかのように、

キリスト・イエスであるかのように、

受け入れてくれました。

それなのにあなた方の幸いは、

今どこにあるのですか。

私はあなた方の為に証します。

あなた方は、できる事なら、

自分の目をえぐり出して、私に与えよう。

とさえしたのです。

それでは、私はあなた方に真理を語った為に、

あなた方の敵になったのでしょうか。

あの人達は、あなた方に対して熱心ですが、

それは善意からではありません。

彼らは、

あなた方を私から引き離して、

自分達に熱心にならせよう。

と、しているのです。

善意から熱心に慕われるのは、

いつでも良い事です。

それは私が、

あなた方と一緒にいる時だけではありません。

私の子供達。

あなた方のうちにキリストが形造られる迄、

私は再びあなた方の為に、

生みの苦しみをしています。

私は今、あなた方と一緒にいて、

口調を変えて話せたらと思います。

あなた方の事で、私は途方に暮れているのです。

律法のもとにいたいと思う人達、

私に答えて下さい。

あなた方は、律法の言う事を聞かないのですか。

アブラハムには二人の息子がいました。

聖書には、

一人は女性の奴隷から

一人は自由の女性から生まれた。

と、書かれています。

女性の奴隷の子は肉によって生まれました。

それに対し、自由の女の子は、

約束によって生まれました。

ここには、比喩的な意味があります。

この女性達は、二つの契約を表しています。

一方はシナイ山から出て、

奴隷となる子を産みます。

それはハガルの事です。

このハガルは、アラビアにあるシナイ山の事で、

今のエルサレムに当たります。

何故なら、今のエルサレムは、

彼女の子らとともに奴隷となっているからです。

しかし、上にあるエルサレムは、

自由の女性であり、私達の母です。

何故なら、イザヤ書54章に

子を産まない不妊の女性よ。

喜び歌え。

生みの苦しみを知らない女性よ。

喜び叫べ。

夫に捨てられた女性の子供は、

夫のある女性の子供より多いからだ。

と、書いてあるからです。

兄弟達。

あなた方は、イサクのように、約束の子供です。

けれども、あの時、肉により生まれた者が、

御霊により生まれた者を迫害しました。

そのように、今もその通りになっています。

しかし、聖書は何と言っていますか。

創世記21章10章11節に

女性の奴隷とその子供を追い出してください。

女性の奴隷の子供は、

決して自由の女性の子供とともに

相続すべきではないのです。

と、あります。

こういうわけで兄弟達、

私達は女性の奴隷の子供ではなく、

自由の女性の子供です。