ヤコブが目を上げると、

ヤコブが、400人の者を従えて

進んできた。

だから、次のようにまとめた。

ヤコブ
レアの女性奴隷
ジルパとその子
カド・アシェル
ラケルの女性奴隷
ビルハとその子
ダン・ナフタリ
レアとその子
ルペン・シメオン・レビ・ユダ・
イッサカル・ゼブルン・ディナ
ラケルとその子ヨセフ

ヤコブは、兄エサウに近づき、

地にひれ伏した。

エサウは、走ってきた。

そして、彼を抱きしめ

首に口づけをして

二人は泣いた。

エサウ

女性達や子供達は、どなたですか。

ヤコブ

神が、あなた様のしもべに

恵んでくださった子供達です。

すると、

女性の奴隷や子供達が進み出て、ひれ伏した。

エサウ

先日、

多くの人達を群れごとにまとめ

私に贈り物を贈った理由は何か。

ヤコブ

あなた様のご好意を得る為のものです。

エサウ

私は、何一つ不自由をしていない。

弟よ、

あなたの物は、あなたの物にしておきなさい。

ヤコブ

いいえ、もしお気に召すなら、

私の贈り物をお受け取り下さい。

兄上は、私との再会を

とても喜んでくださいました。

その顔は、神のようだと思いました。

どうか、兄上の為に持参した贈り物を

お受け取り下さい。

私は、神の恵みより、

何一つ不自由する事はありませんから。

ヤコブがしきりに勧めるので

エサウは贈り物を受け取った。

エサウ

さぁ、旅を続けて行こう。

私が、あなたの前を行くから。

ヤコブ

あなた様もご存知のように、

子供達はまだ小さい。

私は、家畜の世話をしています。

急がせると、この群れは潰れます。

あなた様は、しもべより先にお進みください。

私は、家畜や子供達の歩みに合わせて、

ゆっくり旅を続けて、

あなたの様のすみか、

セイルの地・エドムの野に参ります。

エサウ

では、私とともにいる数名を、

あなたのもとに残しておく事にしよう。

ヤコブ

とんでもありません。

それは、遠慮させてもらいます。

私は、

あなた様のご好意を十分に受けております。

その日、エサウは、セイルへ帰った。

一方、ヤコブは、スコテへ移動した。

そして、自分の為に家を建て、

家畜の為に小屋を造った。

だから、その場所は、

スコテ(小屋の意味)

と、呼ばれた。

こうして、ヤコブは、

パタン・アラムからの帰途、

カナンの地にあるシェケルの町に無事につき、

その街の手前で宿営した。

そして、

天幕を張った野の一画を、

シェケムの父ハモルの息子達から

100ケシタで購入して、祭壇を築いた。

それをエル・エロハ・イスラエルと名付けた。