アブラムは、90歳になった。
主は、アブラムに現れた。
主の仰せ
私は全能の神である。
あなたは私の前を歩み、全き者であれ。
私は、あなたと契約をする。
私は、あなたをおびただしく増やそう。
アブラムは、ひれ伏した。
主の仰せ
アブラハムよ。
私はこの契約をあなたと結ぶ。
あなたは多くの国民の父となる。
あなたの名は、もうアブラムではない。
あなたの名はアブラハムとなる。
私が、あなたを
すべての国民の父
と、するからである。
私は、あなたの子孫をおびただしく増やし、
あなたを数か国の王とする。
あなたから、王達が出で来よう。
私は、あなたと子孫との間に
代々にわたる永遠の契約を立てる。
私が
あなたの神、あなたの子孫の神
と、なる為である。
私は、あなたが滞在している地、
すなわちカナンの全土を
あなたと子孫に永遠の所有地として与える。
私は、彼らの神となる。
主の仰せ
あなたは、子孫とともに、
代々にわたり、
私の契約を守らなければならない。
次の事が、私とあなた方、
そして子孫との間で、
守るべき私の契約である。
全ての男子は割礼を受けなさい。
そして、包皮の肉を切り捨てなさい。
それが、契約のしるしである。
代々にわたり、
生まれて8日目に
割礼を受けなければならない。
また、あなたと血のつながりがない
家で生まれたしもべ・
外国人から金で買い取られた者も、
必ず割礼を受けなければならない。
私の契約は、永遠の契約として、
あなた方の肉の上にしるさなければならない。
包皮の肉を切り捨てられていない無割礼の男、
そのような者は、私達の仲間ではない。
私の契約を破ったのである。
主の仰せ
アブラハムよ。
あなたの妻サライの事だが、
その名をサライと呼んではならない。
サラになるからだ。
私は、彼女を祝福しよう。
必ず、彼女とあなたに
一人の男の子を与えよう。
私は彼女を祝福する。
彼女は全ての国の母となり、
すべての王達が、彼女から出て来る。
アブラハムはひれ伏し、笑った。
アブラハムの心のつぶやき
百歳の者に子供が生まれようか。
サラにしても、
90歳の女性が子を産む事ができようか。
アブラハム
どうか、イシュマエルが
あなたの御前で生きながらえますように。
主の仰せ
そうではない。
あなたの妻サラが、
あなたに男の子を産むのだ。
あなたはその子をイサクと名付けなさい。
私は、彼と永遠の契約を結ぶ。
つまり、彼の子孫とも結んだ事になる。
イシュマエルについては、
あなたの願いを聞き入れた。
確かに、私は、彼を祝福し、子孫を増そう。
彼に12人の族長たちを与える。
私は彼を大いなる国民としよう。
しかし、私は、来年の今頃、
イサクと契約を結ぶ。
神は、アブラハムと語り終えられると、
天に昇られた。
アブラハムは、
イシュマエルと家で産まれたしもべ・
金で買い取った者・
アブラハムの家の全ての男子を集め、
神が彼にお告げになった通り、
その日にうちに、彼らの包皮の肉を切り捨てた。
アブラハムは90歳、
イシュマエルは13歳であった。
アブラハムとイシュマエルは、
その日のうちに割礼を受けた。
つまり、彼の家の男子達、
すなわち、家で産まれた奴隷、
外国人から金で買い取った者、
彼と一緒に割礼を受けた。