エリシャは列王記2第4章で
子供の命を救ったマドンナに話した。
エリシャ
マドンナよ。
主が7年間、この国に飢饉を起こされました。
だから、あなたは家族の者達と旅立ちなさい。
そして、あなたが暮らしたいと思う地で、
しばらくの間、暮らしなさい。
そこで、
マドンナはエリシャが告げた神の言葉に従った。
彼女は、ペリシテ人の地で7年間暮らした。
7年後、マドンナはペリシテ人の地から
シュネムの街に戻ってきた。
そして、自分の家と畑を得ようと
王に訴える為に出かけた。
その頃、王は、エリシャのもとを訪ねていた。
イスラエルの王(たぶん)
ゲハジよ。
エリシャが行った素晴らしい事を
残らず私に聞かしてくれ。
ゲハジが、
マドンナの子供を生き返らせた事を話している時、
彼女が自分の家と畑の困り事を王に相談に来た。
ゲハジ
わが王よ、この女性と子供が
今、話していた人達です。
子供の命をエリシャが生き返らせたのです。
王は、マドンナに、
ゲハジの話が事実かどうか確認し、
マドンナは事実であると認めた。
王は、一人の役人に命じた。
王
全て彼女に属する者
並びに彼女がこの地を去った日から今までの
畑の産物をすべて彼女に返しなさい。
さて、エリシャはダマスコに来た。
時に、スリヤの王ベネハダテは病気であった。
ベネハダテの遣い
神の人がここに来た。
王
ハザエルよ。
贈り物を携えて神の人を迎え、
主の御名により私の病気が治るか
聞いてください。
そこで、ハザエルはエリシャを迎えようと、
ダマスコの諸々の良い物をラクダ40頭に乗せ、
贈り物として携え、エリシャの前に立った。
ハザエル
あなたの子、スリヤの王ベネハダデが
私をあなたに遣わして、
私のこの病気は治りましょうか。
と、聞いてくるよう言われました。
エリシャ、
戻って、王に
あなたは必ず治ります。
と、告げなさい。
ただし、主は、私に、
彼が必ず亡くなる事を示されました。
そして、神の人エリシャがひとみを定めて
彼の恥じるまでに見つめ、やがて泣き出した。
ケハジ
わが主よ。どうして泣かれるのですか。
エリシャ
私には、
あなたがイスラエルの人々に行う害悪が
分かるからです。
あなたはイスラエルの人々の家に火をつけ、
剣をもって若者を殺し、幼子を投げうち
妊婦を引き裂くでしょう。
ハザエル
私は、一匹の犬にすぎないのに、
そんな残虐な事ができましょうか。
エリシャ
主が私に示されました。
あなたはスリヤの王となるでしょう。
バザエルは、エリシャのもとを去り、
主君の所へ戻った。
ベネハダデ
ハザエルよ。
エリシャはあなたに何といったか。
ハザエル
エリシャは、
あなたは必ず治るでしょう。
と、私に告げました。
しかし、翌日になり、
ハザエルは布をとって水に浸し、
それを持って王の顔を覆ったので、
王は亡くなった。
そして、ハザエルは彼に代わって王となった。
イスラエルの王アハブの子ヨラムの第5年に、
ユダの王ヨシャパテの子ヨラムが王の位に着いた。
彼は王となった時、32歳で8年間の間
エルサレムの世を治めた。
ヨラムはアハブの家が行ったように、
イラエルの王達の道に歩んだ。
アハブの娘が彼の妻であったからである。
ヨラムは主の目の前に悪を行ったが、
主はしもべダビデの為に
ユダを滅ぼす事を好まれなかった。
主はダビデとその子孫に
いつも灯を与える。
と、彼に約束されたからである。
ヨラムの世に
エドムが背いてユダの支配を脱し、
自ら王を立てた。
ヨラムは全ての戦車を従えてザイルに渡り、
指揮官達とともに立ち上がって、
街を包囲しているエドム人を撃った。
しかし、ヨラムの軍隊は逃げ帰った。
エドムはこのように背いてユダの支配を脱し、
今日に至っている。
リブナもまた同時に背いた。
ヨラムの実績及び彼が行った全ての事は、
ユダの歴代誌の書に記されているではないか。
ヨラムはその先祖達とともに眠って、
ダビデの街にその先祖達とともに葬られ、
その子アハジヤが位についた。
アハジヤは王となった時、
22歳でエルサレムを1年余り治めた。
その母は名をアタリヤと言い、
イスラエルの王オムリの孫娘であった。
アハジヤはまたアハブの家の道に歩み、
アハブの家が行ったように、
主の目の前に悪を行った。
彼はアハブの家の婿であったからである。
彼は、アハブの子ヨラムとともに行き、
王ハザエルとラモテ・ギレアデで戦ったが、
スリヤ人は、ヨラムに傷を負わせた。
ヨラム王はその王ハザエルと戦う時に
ラマでスリヤ人に負わされた傷をいやすため、
エズレルに帰ったが、
ユダの王ヨラムの子アハジャは、
アハブの子ヨラムが病んでいたので、
エズレルに下って彼を訪れた。