エリシャ
主の言葉を聞きなさい。
主はこう仰せられる。
明日の今頃、サマリヤの門で、
上等の小麦粉1セアが1シェケル
大麦2セアが1シュケルで
売られるようになる。
イスラエルの王の腕に寄り掛かっていた侍従
エリシャよ、
たとえ、主が天に窓を造られるにしても、
そんなことがあるだろうか。
エリシャ
確かに、あなたは自分の目でそれを見るが、
食べる事は出来ない。
さて、門の街の入り口に4人のライ病人がいた。
ライ病人
私達は、死ぬまでここに
座っていなければならない理由は何だろうか。
今、街は飢饉がおきている。
だから、街に入っても死ななければならない。
ここに座っていても死んでしまう。
今、アラムの陣営に行こう。
彼らが、私達の生死の鍵を握っている。
ライ病人達は、
夕暮れになると、アラムの陣営へ向かった。
そして、アラムの陣営に到着すると、
誰もいなかった。
なぜなら、主が、アラムの陣営に
戦車の音、馬の音、大軍の音を
響かせたからである。
アラムの戦士達
イスラエルの王が我々を攻める為に、
ヘテ人の王及びエジプトの王を雇い、
我々を襲うのだ。
このライ病達は、陣営の端に来て、
一つの天幕に入り、
食べたり飲んだりして、銀や金や衣服を持ち出し、
隠しに行き、戻って来ては、他の天幕に入り
同じ様に、銀や金や衣服を持ち出し、
隠しに出かけた。
ライ病人
私達のしていることは正しくない。
今日は、良い知らせの日なのに。
私達はためらっている。
もし、明け方まで待つなら、罰を受けるだろう。
私達の王に知らせよう。
真夜中、彼らは街に行き、門衛を呼んだ。
ライ病人達
私達がアラムの陣営に入ってみると、
そこには誰もおらず、
人の声もありませんでした。
ただ、家畜がつながれたままで、
天幕の中も、そのままでした。
そこで門衛達は大声で、寝ている王に告げた。
イスラエルの王
アラムが私達に対して企んだ事を
あなた方に教えよう。
彼らは、街に飢饉が起きている。
だから、街を出る人々を生け捕ろう。
陣営から出て、
野に隠れ、街から人々が出て来たら、
生け捕りにしよう。
そして、我々は街に入ろう
と、考えているのだ。
従人のひとり
それでは、誰かに
この町に残っている馬の中から
5頭を連れて来させてください。
ここに残っている人々は、
すでに滅び失せたイスラエルの全群衆と
同じ運命に合うのですから、
私達は人を送り様子を見ましょう。
二人の騎兵が選ばれた。
イスラエルの王
アラムの陣営の跡を見て来なさい。
そして、彼らの後を追いなさい。
二人の騎兵はアラムの軍勢の後を追った。
ヨルダン川に向かう途中の道には、
アラムが捨てた衣服や武具で溢れていた。
それを見て、慌てて逃げたことが分かった。
二人の騎兵は戻り、王に報告した。
そして、街の人々が、アラムの陣営をかすめた。
上等の小麦粉1セア・1シェケル・
大麦2セアが1シェケルで売られた。
それは、エリシャが聞いた主の言葉であった。
イスラエルの王は、、
自分の腕によりかかっていた侍従を
門衛に就かせた。
しかし、民に踏みつけられたので亡くなった。
この事も
エリシャに告げられた言葉と同じであった。
エリシャ
明日の今頃、
サマリヤの門で大麦2セアが1シュケルで
上等の小麦粉1セアが
1シェケルで売られるようになる。
侍従
たとえ、主が天に窓を造られるにしても、
そんなことはないだろう。
エリシャ
確かに、あなたは自分の目で見る事ができるが、
食べる事は出来ない。
侍従は大麦など見る事は出来たが、
食べる事なく門で踏みつけられ亡くなった。