王とハマンは王妃エステルの宴会にやってきた。
クセルクセス王
王妃エステルよ、この酒宴も二日目だ。
あなたは何を願っているのか。
それを授けてやろう。
何を望んでいるのか。
王国の半分でもそれをかなえてやろう。
王妃エステル
クセルクセス王様、
私は、貴方様のご好意を、
受ける事がでますか。
できるなら、私の願いを聞き入れて、
私の民族にも命を与え得て下さい。
私の民族は、売られています。
根絶やしにされ、虐殺され、
滅ぼされようとしています。
私達が男女の奴隷として売られるだけなら、
黙っていた事でしょう。
でも、そうではありません。
その迫害する者は、王のお受けになる損失を、
償う事はできないのですから。
クセルクセス王
いったい誰が、
そんな事をしよう。
と、心に企んでいるのか。
どこにいるのか。
エステル
迫害する者、敵とは、この悪人・ハマンです。
ハマンは、王と王妃の前で震え上がった。
王は憤って酒宴の席を立ち、宮殿の園に出て行った。
ハマンは、クセルクセス王が、
自分に災いを下す決心
を、した事が分かった。
だから、
王妃エステルに命乞いをしよう。
と、してとどまった。
王が宮殿の園から酒宴の広間に戻って来た。
エステルのいた長椅子の上に、ハマンがひれ伏していた。
クセスクスル王
私の前で、この家の中で、
王妃までも辱めようとするのか。
この言葉がクセルクセス王の口から出るや否や
ハマンの顔は青ざめた。
その時、主の前に宦官の一人ハルボナが現れた。
ハルボナ
モルデカイの為に用意した
高さ50キュビットの柱が、
ハマンの家に建っています。
クセルクセス王
ハマンをそれにかけよ
こうしてハマンは、モルデカイの為に
準備しておいた柱にかけられた。
それでクセルクセス王の憤りは収まった。
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