主の仰せ
サムエルよ。
いつまであなたは、サウルの事で悲しんでいるのか。
私は彼をイスラエルの王位から退けている。
角に油を満たせる。
私はあなたをベツレヘム人エッサイの所に遣わす。
彼の息子達の中に、私の為に尾を見出したから。
サムエル
どうして私が行けるでしょうか。
サウルが聞いたら、私を殺すでしょう。
主の仰せ
一頭の雌の子牛を手にしなさい。
それから、
主に生贄を捧げる為に来ました。
と、言いなさい。
エッサイを祝宴に招け。
私が、あなたのなすべき事を教えよう。
あなたは私の為に、私が言う人に油を注げ。
サムエルは主の言われたとおりにした。
ベツレヘムにやって来た。
街の長老達は身震いしながら彼を迎えた。
街の長老達
平和な事でおいでになったのですか。
サムエル
平和な事です。
主に生贄を献げる為に来ました。
身を聖別して、一緒に祝福に来てください。
サムエルは、エッサイとの息子達を聖別した。
そして、彼らを祝宴に招いた。
サムエルはエリアブを見た。
サムエル
きっと、主の前にいるこのエリアブが、主に油を注がれるものだ。
主の仰せ
サムエルよ。
彼の容貌や背の高さを見てはならない。
人はうわべを見る。
が、私は心を見る。
エッサイはアビナタブを呼んだ。
そして、サムエルの前に進ませた。
サムエル
この者も主は選んでおられない。
エッサイはシャンマを進ませた。
サムエル
エッサイよ。
主はこの者達を選んでおられない。
子供たちはこれで全員ですか。
エッサイ
まだ末の子がおり、今、羊の番をしています。
サムエル
人を遣わして連れてきなさい。
その子が来るまで私はここを離れないから。
エッサイは人を遣わして、末の子を連れて来させた。
彼は血色がよく、目が美しく姿も立派だった。
主の仰せ
彼に油を注げ。
この者がその人だ。
サムエルは油の角を取った。
そして、兄弟たちの真ん中で彼に油を注いだ。
主の霊がその日以来、ダビデの上に激しく下った。
サムエルは立ち上がり、ラマへ帰った。
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