マッサの人ヤケの子アグルの言葉
その人はイテエルに向かって言った
すなわちイテエルと、ウカルと向かって言った
私は確かに人よりも愚かであり
私には人の悟りがない
私はまだ知恵を習うことができず
また、聖なる者を悟る事も出来ない
天に上ったり、下ったりしたのは誰か
風をこぶしの中に集めたのは誰か
ちのすべての限界を定めた者は誰か
その名は何か
その子の名は何か
あなたは確かにそれを知っている
神の言葉はみな真実である
神は彼により頼む者の盾である
その言葉に付け加えてはならない
彼があなたを責め、あなたを偽り者とされないためだ
私は二つの事をあなたに求めます
私の死なないうちに、これを叶えてください
嘘・偽りを私から遠ざけ
貧しくもなくまた富もせず
ただなくてはならぬ食物で私を養って下さい
飽き足りて、あなたを知らないと言い
「主とは誰か」と言う事のないため
また、貧しくて盗みをし
私の神の名を汚すことのないためです
あなたは、しもべの事をその主人に
あしざまに言ってはならない
そうでないと彼はあなたを呪い
あなたは罪を着せられる
世には父を呪ったり、母を祝福しない者がある
世には自分の目に自らを清い者として
なおその汚れを洗われない者がある
世にはまた、このような人がある
「ああ、その目のいかに高きことよ、
またその瞼のいかに吊り上っていることよ
世にはまた剣のような歯を持ち
刀のような牙を持って
貧しい者の地の上から
乏しい者を人の中から食い滅ぼす者がある
ヒルに二人の娘があって
「与えよ、与えよ」と言う
飽くことを知らない者が三つある
いや、四つあって
皆「もう、たくさんです」と言わない
すなわち陰府・不妊の胎・水に乾く地
「もう、たくさんだ」と言わない火がそれである
自分の父をあざけり、母に従うのを卑しいこととする目は
谷の烏がこれをつつき出し、ハゲタカがこれを食べる
私にとって不思議に絶えないことが3つある
いや、四つあって私には悟る事ができない
すなわちそれを飛ぶハゲタカの道・岩の上を這う蛇の道
海を走る舟の道・男の女にあう道がそれである
遊女の道もまたそうだ
彼女は食べて、その口を拭って
「私は何も悪いことはしない」という
地は三つの事によって震う
いや4つの事によって耐える事ができない
すなわち奴隷たる者が
王となり愚かな者が食物に飽き
忌み嫌われた女が嫁に行き
はしためが女主人の後に座る事である
この地上に小さいけれども
非常に賢いモノが四つある
蟻は力のない種類だが
その食糧を夏のうちに備える
岩だぬきは強くない種類だが、その家を岩に作る
いなごは王がないけれども
みな隊を組んでいでたつ
ヤモリは手で捕まえられるが
王の宮殿におる
歩きぶりの堂々たるものが3つある