長老達よ。
これを聞け。
この地に住む者もみな、耳を傾けよ。
このような事が、あなた方の時代に
また先祖の時代にあっただろうか。
これをあなた方の子供たちに伝えよ。
子供達はその子供たちに伝えよ。
その子供達は後の世代に伝えよ。
噛みイナゴが喰う。
イナゴが残した物は、イナゴが喰う。
イナゴが残した物は、バッタが喰う。
バッタが残した物は、その若虫が喰った。
目を覚ませ。酔いどれよ。泣け。
泣き叫べ。全て葡萄酒を呑む者よ。
甘い葡萄酒が、
あなた方の口から断たれたからだ。
ある国民が私の国に攻め上ってきた。
それは力強く、数え切れない。
その歯は、雄獅子の歯、
それには雌獅子の牙がある。
それは私のブドウの樹を荒れすたらせ、
私の無花果の樹を木っ端(こっぱ)にした。
これを丸裸に引き剥き、投げ倒し、
その枝々を真っ白にした。
悼み悲しめ。
粗布を纏った乙女が
その若い時の夫の為にするように。
穀物と注ぎの捧げ物は、主の宮から断たれる。
主に仕える祭司達は喪に服す。
畑は荒らされ、地も喪に服す。
穀物が荒らされ、新しい葡萄酒も干上がる。
油も涸れるからだ。
恥を見よ、農夫達。
泣き叫べ、葡萄造り達。
小麦と大麦のために。
畑の刈り入れがなくなったからだ。
葡萄の樹は枯れ、無花果の樹はしおれた。
柘榴もなつめ椰子も林檎も
野の総ての木々は枯れた。
喜びが人の子らから消え去った。
祭司達よ、粗布を纏って悼み悲しめ。
泣き叫べ、祭壇に仕える者達よ。
私の神に仕える者達よ。
行って粗布を纏って夜を過ごせ。
穀物と注ぎの捧げ物が、
あなた方の神の宮から退けられたからだ。
断食を布告し、聖めの集会を召集せよ。
長老達とこの国に住む全ての者を、
あなた方の神、主の宮に集めよ。
主に向かって叫び求めよ。
その日よ、主の日は近い。
全能者による破壊の日としてその日は来る。
私達の目の前で、食物が断たれた。
私達の神の宮から、
喜びも楽しみも消え失せたではないか。
穀物の種は土の下で干からび、
倉は荒れ果て、穴蔵は崩れた。
穀物がしなびたからだ。
何と家畜が呻いている。
牛の群は彷徨う。
牧場がないからだ。
羊の群も滅びる。
あなたに主よ、
私は呼び求めます。
火が荒野の牧場を焼き尽くし、
野の総ての木を炎がなめ尽くしました。
野の獣も、あなたをあえぎ求めています。
水の流れが涸れ、
火が荒野の牧場を約尽くしたからです。