追い散らす者が、お前に向かって上って来る。
塁を見守り、道を見張れ。
腰を強くし、大いに力を奮い立たせよ。
主はヤコブの威光を、
まことに、荒らす者が彼らを荒らし、
彼等の葡萄の枝を損なう。
勇士の盾は赤く染まり、
兵士の緋色に包まれる。
戦車は、それが整えられる日、鋼の火を通され、
槍は振り回される。
戦車は通りを走り狂い、
広場を駆け巡る。
その有様はたいまつのようで、v
稲妻のように走る。
高貴な人は呼び出されるが、
途中でつまずき倒れる。
人々は街の城壁へ急ぐが、
そこに外から柵が設けられる。
幾つもの川の水門が開かれ、
宮殿は消え去る。
王妃は捕らえられ、連れ去られる。
女性の奴隷達は鳩のような声でつぶやき、
むねを叩いて悲しむ。
ニネベは、
水が流れ出る池のようだ。
水止まれ、止まれ
と、言っても、
向きを変える者はいない。
銀を奪え。金も奪え。
その財宝には限りがない。
あらゆる尊い品々があふれている。
不毛、空虚、そして荒廃。
心は萎え、膝は震える。
どの腰もわななき、
どの顔も青ざめる。
獅子の住みかはどこか。
若い獅子にとっての餌場は。
雄獅子と雌獅子が出歩く時に、
子獅子が誰にも脅かされない住みかは。
獅子は、充分な獲物を子獅子の為に引き裂き、
雌獅子の為にかみ殺し、
獲物のその穴を、
かみ裂かれた物でその巣を満たす。
見よ。私はお前を敵とする。
――万軍の主の言葉――<
おまえの戦車を燃やして煙にし、
若い獅子を剣が食い尽くす。
おまえの獲物を地から絶やし、
おまえの使者達の声はもう聞かれない。