島々よ。私に聞け。
遠い国々の民よ。耳を傾けよ。
主は、生まれる前から私を召し、
母の胎内にいる時から私の名を呼ばれた。
主は私の口を鋭い剣のようにし、
御手の陰に私を隠し、
私を研ぎ澄ました矢として、
矢筒の中に私を隠した。
主の仰せ
あなたは私のしもべ、イスラエル。
私はあなたのうちに、
私の栄光を現わす。
私は無駄な骨折りをして、
いたずらに、虚しく私の力を使い果たした。
それでも、わたしの正しい訴えは、
主とともにあり、
私の報酬は、私の神とともにある。
主の仰せ
主はヤコブをご自分のもとに帰らせ、
イスラエルをご自分のもとに集める為に、
私が母の胎内にいる時、
私をご自分のしもべとして造られた。
私は主に尊ばれ、
私の神は私の力となられた。
主の仰せ
ただ、あなたが私のしもべとなって、
ヤコブの諸部族を立たせ、
イスラエルのとどめられている者達を、
帰らせるだけではない。
私はあなたを諸国の民の光とし、
地の果てにまで私の救いをもたらす者とする。
イスラエルを贖う聖なる方
主は、
人にさげすまれている者、
民に忌み嫌われている者、
支配者達の奴隷に向かって
こう仰せられる。
王達は見て立ち上がり、
首長達もひれ伏す。
主が真実であり、
イスラエルの聖なる方が、
あなたを選んだからである。
主の仰せ
恵みの時に、私はあなたに答え、
救いの日に、あなたを助けた。
私はあなたを見守り、
あなたを民の契約とし、
国を起こし、
荒れ果てたゆずりの地を継がせよう。
私は捕らわれ人には
出よ。
と、言い、闇の中にいる者には、
姿を現せ。
と、言う。
彼らは道すがら羊を飼い、
裸の丘のいたるところが、
彼らの牧場となる。
彼らは飢えず、渇かず、
熱も太陽の彼らを打たない。
彼らを哀れむ者が彼らを導き、
水の湧く所に連れて行くからだ、
私は、山々をすべて道とし、
大路を高くする。
見よ
ある者は遠くから来る。
また、ある者は北から西から、
また、ある者はシニムの地から来る。
天よ。
喜び歌え。地よ。楽しめ。
山々よ。
喜びの歌声を上げよ。
主がご自分の民を慰め、
その悩める者を憐れまれるからだ。
しかし、
主は私を見捨てた。主は私を忘れた。
と、シオンは叫んだ。
私
母が自分の乳飲み子を忘れようか。
自分の胎の子を憐れまないだろうか。
たとい、母達が忘れても、
この私はあなたを忘れない。
見よ。
私の手のひらに、あなたを刻んだ。
あなたの城壁は、いつも私の前にある。
あなたの子供たちは急いでくる。
あなたを滅ぼし、あなたを廃墟とした者は、
あなたの所から出て行く。
目を見上げて、まわりを見回せ。
彼らは皆集まって、あなたの所に来る。
主の御告げ
私は生きている
私
あなたは
必ず彼らをみな飾り物として身に着け、
花嫁のように彼らを帯に結ぶ。
必ず、
あなたの廃墟と荒れ跡と滅びた地は
今に、人が住むには狭すぎるようになり、
あなたを滅ぼした者達は、
遠くへ離れ去る。
あなたが子を失って後に産まれ子らが、
再びあなたの耳に言おう。
この場所は、私には狭すぎる。
私が住めるように、場所をあけてもらいたい。
その時あなたは心の中で言おう。
誰が私にこの者達を産んだであろう。
私は子に死なれたうまずめ
亡命のさすらい者であったのに。
誰がこの者達を育てたのだろう。
見よ。
私は、ただ一人残されていていたのに
この者達はどこから来たのだろう。
主の仰せ
見よ、
私は国々に向かって手を挙げ、
私の旗を国々の民に向かって揚げる。
彼らは、あなたの息子達を
懐に抱いて来る。
王達はあなたの世話をするものとなり、
王妃はあなたの乳母となる。
彼らは顔を地につけて、あなたを伏し拝み、
あなたの足の塵を舐め。
あなたは、私が主であることを知る、
私を待ち望む者は恥を見る事がない。
奪われた物を勇士から取り戻せようか。
罪のない虜たちを助け出せようか。
主の仰せ
勇士のとりこは取り戻され、
横暴な者に奪われた者も奪い返される。
あなたの争う者と私は争い、
あなたの子らをこの私が救う。
私は、あなたを強い虐げる者に、
彼ら自身の肉を食らわせる。
彼らは甘いぶどう酒に酔うように
自分自身の血に酔う。
全ての者が、
私が主、
あなたの救い主、
あなたの贖い主、
ヤコブの力強き者である事を知る。