第 32 章

見よ。

一人の王が正義によって治め、

首長達は公義によってつかさどる。

彼らはみな、風を避ける避け所。

嵐を避ける隠れ家のようになり、

砂漠にある水の流れ、乾ききった地にある。

大きな岩の陰のようになる。

見る者は目を堅く閉ざさず、

聞く者は耳を傾ける。

気短な者の心も知識も悟り、

どもりの舌もはっきりと早口で語ることができる。

もはや、知れ者が、

高貴な人と呼ばれる事がなく、

ならず者が上流の人と言われることもない。

なぜなら、知れ者は恥ずべき事を語り、

その心は不法を企んで、神を敬わず、

主に向かって迷いごとを語り、

飢えている者を飢えさせ、

渇いている者に飲み物を飲ませないからだ。

ならず者、そのやり方は悪い。

彼は淫らな事を企み、

貧しい者が正しい事を申し立てても、

偽りを語って身分の低い者を滅ぼす。

しかし、高貴な人は高貴な事を計画し、

高貴な事を、いつもする。

のんきな女性達よ。

立ち上がって、私の声を聞け。

うぬぼれている娘達よ。

私のいう事に耳を傾けよ。

うぬぼれている女性達よ。

一年と少しの日がたつと、

あなた方はわななく。

ブドウの収穫がなくなり、

その取り入れもできなくなるからだ。

のんきな女性達よ。おののけ。

うぬぼれている女性達よ。わななけ。

着物を脱ぎ、裸になり、腰に荒布をまとえ。

胸を打って嘆け。

麗しい畑、実りの多いブドウの木の為に。

いばらやおどろの生い茂る

私の民の土地の為に。

そして、全ての楽しい家々、おごる都の為に、

なぜなら、宮殿は見捨てられ、

街のざわめきもさびれ、

オフェルト見張りの塔は

いつまでも荒地となり、

野ロバの喜ぶ所、

羊の群れの牧場となるからだ。

しかし、ついには、

上から霊が私達に注がれ、

荒野が果樹園となり、

果樹園が森とみなされるようになる。

公正は荒野に宿り、

義は果樹園に住む。

義は平和をつくり出し、

義はとこしえの平穏と信頼をもたらす。

私の民は平和な住まい、安全な家、

安らかな憩いの場に住む。

雹が降ってあの森を倒し、あの町は全く卑しめられる。

幸いなことよ。

全ての水のほとりに種を蒔き、

牛とロバとを放し飼いするあなた方は。

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