第30年の第4の月の五日、私がケバル川のほとりで捕囚の民とともにいた。
その時、天が開け私は神々しい幻を見た。それは、エホヤキン王が捕囚となってから5年目の時であった。
その月の5日、カルディア人の地のケバル川のほとりで、
ブジの子、祭司エゼキエルに主の言葉が確かに臨んだ。その場所で主の御手が彼の上にあった。

その方

人の子よ。

自分の足で立て。

私があなたに語る。

すると、霊が私の内に入り、

私を自分の足で立たせた。

その時、私は自分に語り掛ける言葉を聞いた。

その方

人の子よ。

私はあなたを、イスラエルの民に

私に反抗する国民に遣わす。

彼らもその先祖達も、

今日まで私に背いてきた。

彼らは厚かましく、頑なである。

私はあなたを彼らに遣わす。

あなたは彼らに、

神である主はこういわれる。

と、言え。

反逆の家だから、聞く聞かないに関係ない。

彼らは自分達のうち、

預言者がいる事を知らなければならない。

人の子よ。

あなたは彼らや彼らの言葉を恐れるな。

アザミと茨があなたと一緒にある。

蠍の間に住んでも、恐れるな。

その言葉を恐れるな。

彼らの顔に怯えるな。

彼らは反逆の家なのだから。

彼らは反逆の家なのだから、

聞く聞かないは関係ない。

あなたは私の言葉を彼らに語れ。

人の子よ。

あなたは、私があなたに語る事を聞け。

反逆の家のように、

あなたは逆らってはならない。

あなたの口を大きくかけて、

私があなたに与えるものを食べよ。

私が見ると、私の方に手が伸ばされていた。

その中にひとつの巻き物があった。

その方はそれを私の前で広げた。

それは、表にも浦にも文字が書かれていた。

そこに嘆きと、呻きと、悲痛が記されていた。