主はこのように言われる。
それ故、私は彼らの妻を他人に、彼らの畑を侵略者に与える。
何故なら、身分の低い者から高い者まで、
皆利得を貪っているからだ。
預言者から祭司に至るまで、皆偽りを行っているからだ。
彼らは、私の民の傷を簡単に手当てしている。
平安がないのに、
平安だ。平安だ。
と、言っている。
彼らは、忌み嫌うべき事をして、恥を見たか。
全く恥もせず、辱めが何であるかも知らない。
だから彼らは、倒れる者の中に倒れ、
自分の刑罰の時に、よろめき倒れる。
―――主は言われる。―――
私は彼らを刈り入れたい。
―――主の言葉―――
しかし、葡萄の木には、葡萄がない。
無花果の木には、無花果がない。
葉はしおれている。
私はそれらをそのままにしておく。
エレミヤ
何の為に私達は座っているのか。
集まって城壁のある街々に行き、そこで、滅んでしまおう。
私達の神・主が、私達を滅びに定められた。
主が私達に毒の水を飲ませられる。
私達が主に罪を犯したからだ。
平安を待ち望んでも幸いはない。
癒しの時を待ち望んでも、
見よ。恐怖しかない。
主の仰せ
ダンから馬の鼻息が聞こえる。
その荒馬のいななきの声に、全地は震える。
彼らは、来る。
そして、地とそれに満ちているものを食らう。
街とその住民も食らう。
見よ。
私が、まじないの利かないコブラや蝮を、あなた方の中に送る。
そして、あなた方をかませる。
―――主の言葉―――
エレミヤ
私の悲しみは癒されず、私の心は弱り果てている。
見よ。
遠い地から娘である私の民の叫び声がする。
主は、シオンにおられないのか。
シオンの王は、そこにおられないのか。
なぜ、彼らは自分達が刻んだ像、
異国の虚しいものにより私の怒りを引き起こしたのか。
刈り入れ時は過ぎ、夏も終わった。
しかし、私達は救われない。
娘である私の民の傷の為に私は傷付いた。
うなだれる中、恐怖が私をとらえる。
乳香はギルアデにないのか。
医者はそこにいないのか。
なぜ、娘である私の民の傷は、癒えなかったのか。
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