祭司バシュフルは、主の宮の司、
監督者であるイメル子である。
彼は、エレミヤの預言の言葉を聞いた。
パシュフルは、預言者エレミヤを打った。
そして、主の宮にある
ベニヤミンの門にある足かせにつないだ。
翌日になって、
パシュフルがエレミヤを足枷から解いた。
エレミヤ
パシュフル、
主はあなたの名をパシュフルとは呼ばない。
恐怖が取り囲んでいると、呼ばれる。
まことに主はこう言われる。
見よ。
私はあなたを、恐怖とする。
あなた自身と
あなたの愛する総ての者にとって。
彼らは、
あなたが見ている前で敵の剣に倒れる。
また、私は
ユダの人総てを、バビロンの王の手に渡す。
彼らは、
ユダの人総てをバビロンへ引いて行く。
そして、剣で撃ち殺す。
また、私は、
この都の総ての富と
全ての労苦の実と
総ての宝を渡す。
ユダの王達の財宝を敵の手に渡す。
彼らはそれをかすめ奪い、
奪略してバビロンへ運ぶ。
パシュフルよ。
あなたとあなたの家に住む総ての者は、
捕らわれの身となりバビロンに行く。
そして、そこで亡くなり葬られる。
あなたが偽りの予言を語り聞かせた
あなたの愛する総ての者達も。
エレミヤ
主よ。
あなたが私を惑わしたので、
私はあなたに惑わされました。
あなたは私を掴み、
思いのままにされました。
私は一日中笑い者となり、皆が私を嘲ります。
私は、語るたび大声を出して、
暴虐だ。暴虐だ。
と、叫ばなければなりません。
主の言葉が一日中、
私への嘲りのもととなるのです。
笑い種となるのです。
私は、
主の言葉は宣べ伝えない。
もう御名によっては語らない。
と、思います。
しかし、主の言葉は私の心の内で、
骨の中に閉じ込められます。
燃えさかる火のようになります。
私は内にしまっておくのに耐えられません。
もうできません。
私が多くの人の
恐怖が取り囲んでいる。
と、告げよ。
我々も彼に告げたいのだ。
という囁きを聴いたからです。
私の親しい者も皆、
たぶん彼は惑わされるから、
我々は彼に勝ち、復讐できるだろう。
と、私が躓く事を待ち構えています。
しかし、主は私と共にいて、
荒々しい勇士のようです。
ですから、私を迫害する者達は躓き、
勝つことが出来ません。
彼らは成功しないので、大いに恥をかきます。
忘れられる事のない永久の恥となります。
正しい者を試し、思いと心を見る万軍の主よ。
あなたが彼らに復讐するのを、
私に見させてください。
私の訴えをあなたに打ち明けたのですから。
主に向かい歌い、主を褒めたたえよ。
主が貧しい者の命を、
悪を行う者達の手から救い出されたからだ。
エレミヤ
私の生まれた日は、呪われよ。
母が私を産んだその日は、祝福されるな。
呪われよ。
私の父に、
男の子が生まれた。
と、知らせて大いに喜ばせた人は。
その人は、
主が憐みもなく打ち倒す街々のようになれ。
朝には彼に悲鳴を聞かせ、
真昼には、時の声を聴かせよ。
彼は、私が体内にいる時に私を殺さなかった。
母を私の墓としなかった。
その胎を永久に、
身ごもったままにしなかったからだ。
何故、
私は労苦と悲しみにあう為に胎を出たのか。
私の一生は恥のうちに終わるのか。