エルサレムの王 ダビデの子 伝道者の言霊

あなたの若い日に、あなたの創造者を覚えよ。

わざわいの日が来ないうちに。

また

何の喜びもない。

と言う年月が近づく前に。

太陽と光、月と星が暗くなる前に、

また雨の後に雨雲が戻って来る前に。

その日、家を守る者達は震え、

力ある男達は身をかがめ、

粉をひく女性達は少なくなって仕事を辞め、

窓から眺めている女性達の目は暗くなる。

通りの扉は閉ざされ、

臼を引く音もかすかになり、

人は鳥の声に起き上がり、

歌を歌う娘達は皆、うなだれる。

人々はまた高い所を恐れ、

道で怯える。

アーモンドの花は咲き、

バッタは足取り重く歩き、

風鳥木は花を開く。

人はその永遠の家に向かって行き、

嘆く者達が通りを歩き回る。

こうしてついに銀の紐は切れ、

金の器は打ち砕かれ、

水瓶は泉の傍らで砕かれて、

滑車が井戸のそばで壊される。

土の塵は元あったように地に帰り、

霊はこれを与えた神に帰る。

空の空。

伝道者は言う。

すべては空。

伝道者は知恵ある者であった。

その上、知識を民に教えた。

彼は思索し、探求し、多くの箴言をまとめた。

伝道者は適切な言葉を探し求め、

真理のことばをまっすぐに書き記した。

知恵ある者達の言葉は、

突き棒のようなもの、

それらが編纂された書は、

よく打ち付けられた釘のようなもの。

これらは一人の牧者によって与えられた。

我が子よ、更に次の事にも気を付けよ。

多くの書物を書くのはきりがない。

学びに没頭すると、体が疲れる。

結局のところ、

もうすべてが聞かされている事だ。

神を畏れよ。

神の命令を守れ。

これが人間にとって全てである。

神は、善であれ、悪であれ、

あらゆる隠れた事について、

全てのわざを裁かれるからである。