あなたの若い日に、あなたの創造者を覚えよ。
わざわいの日が来ないうちに。
また
何の喜びもない。
と言う年月が近づく前に。
太陽と光、月と星が暗くなる前に、
また雨の後に雨雲が戻って来る前に。
その日、家を守る者達は震え、
力ある男達は身をかがめ、
粉をひく女性達は少なくなって仕事を辞め、
窓から眺めている女性達の目は暗くなる。
通りの扉は閉ざされ、
臼を引く音もかすかになり、
人は鳥の声に起き上がり、
歌を歌う娘達は皆、うなだれる。
人々はまた高い所を恐れ、
道で怯える。
アーモンドの花は咲き、
バッタは足取り重く歩き、
風鳥木は花を開く。
人はその永遠の家に向かって行き、
嘆く者達が通りを歩き回る。
こうしてついに銀の紐は切れ、
金の器は打ち砕かれ、
水瓶は泉の傍らで砕かれて、
滑車が井戸のそばで壊される。
土の塵は元あったように地に帰り、
霊はこれを与えた神に帰る。
空の空。
伝道者は言う。
すべては空。
伝道者は知恵ある者であった。
その上、知識を民に教えた。
彼は思索し、探求し、多くの箴言をまとめた。
伝道者は適切な言葉を探し求め、
真理のことばをまっすぐに書き記した。
知恵ある者達の言葉は、
突き棒のようなもの、
それらが編纂された書は、
よく打ち付けられた釘のようなもの。
これらは一人の牧者によって与えられた。
我が子よ、更に次の事にも気を付けよ。
多くの書物を書くのはきりがない。
学びに没頭すると、体が疲れる。
結局のところ、
もうすべてが聞かされている事だ。
神を畏れよ。
神の命令を守れ。
これが人間にとって全てである。
神は、善であれ、悪であれ、
あらゆる隠れた事について、
全てのわざを裁かれるからである。