しかし、抵抗することができなくなる。

南の王に対して、

計略を巡らす君達が、いるからだ。

彼のご馳走に預かる者達が、彼を滅ぼし、

彼の軍勢は押し流され、

多くの者が刺殺されて倒れる。

この二人の王は、心で悪事を謀りながらも、

一つの食卓で、まやかしを言い合う。

しかし、成功はしない。

終わりは、まだ定めの時を、

待たなくてはならないからだ。

彼は、多くの財宝を携えて自分の国に帰る。

彼の心は、聖なる契約に敵対して事を行う。

やがて、彼は自分の国に帰る。

定めの時に、彼は再び南へ攻めていく。

二度目は初めの時のようではない。

キティムの船が、彼に立ち向かう。

彼は落胆し、引き返し、

聖なる契約に激しく怒り、事を行う。

彼は帰り、

その聖なる契約を捨てた者達に、

心の向けるようになる。

彼の軍隊は立ち上がる。

砦である聖所を冒し、常供の捧げ物を取り払う。

荒らす忌まわしいものを据える。

彼は、契約に対して不誠実にふるまう者達を、

巧言を持ち堕落させる。

自分の神を知る人達は、堅く立ち事を行う。

民の中の賢明な者達は、多くの人を悟らせる。

彼らは、一時は剣にかかる。

火に焼かれ、

捕われの身となり、かすめ奪われて倒れる。

彼らが倒れても助ける者は少ない。

彼らの仲間になる者には、

巧みな言葉を使う者が多い。

賢明な者達の中には、倒れる者もいる。

それは、定めの時がまだ来ないからである。

終わりの時迄、彼らが練られ、

清められ、白くされる為である。

この王は、思いもままにふるまう。

すべての神よりも自分を高く上げて

大いなる者とする。

神々の神に向かい驚くべき事を語る。

彼は栄えるが、やがて、神の憤りで滅ぼし尽くされる。

定められている事がなされるからである。

彼は先祖の神々を、心にかけない。

女性達の慕う者も、どんな神々も心にかけない。

すべてに勝り、自分を大いなる者とするからだ。

その代わりに、彼は砦の神をあがめる。

金・銀・宝石・宝物を持ち、

先祖達が知らなかった神を崇める。

彼は、異国の神の助けにより、城壁のある砦をとる。

彼が認める者には、栄誉を増し加える。

多くものを治めさせ、

代価として国土を分け与える。

終わりの時に、南の王が彼と戦いを交える。

北の王は戦車、騎兵、および大船団を率いる。

そして、南の王を襲撃し、

国々に侵入し、洪水のように通り過ぎる。

彼は麗しい国に攻め入り、多くの者が倒れる。

しかし、エドム・モアブ・またアンモン人の

主だった人々は、彼の手から逃げる。

彼は、国々に手を伸ばす。

エジプトのすべての宝物を手に入れる。

ルブ人とクシュ人が、彼につき従う。

しかし、東と北からの知らせが、彼を怯えさせる。

彼は、

多くの者を絶滅させよう。

と、激しく怒る。

そして、戦いに出ていく。

彼は、海と聖なる麗しい山との間に、

本営の天幕を張る。

しかし、誰も助ける者はなく、

ついに彼は終わりを迎える。

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