彼らは血で汚れた。
目の見えない人のように街頭をさ迷った。
誰も彼らの衣に、触れる事は出来なかった。
人々は、
向こうへ行け、汚れた者。
と、彼らに叫ぶ。
向こうへ行け。
向こうへ行け。
触るな。
彼らは立ち去り、なおもさ迷い歩く。
国々の中で、
彼らは二度とここに寄留してはならない。
と、人々は言う。
主ご自身が彼らを散らされた。
もう彼らに目を留められる事はない。
祭司達は尊ばれず、長老達は敬われなかった。
そのうえ、私達の目は衰えていき、助けを求めたが、空しかった。
私達は、救いをもたらさない国に期待をかけたのだ。
見張り場で見張りをしたのだ。
私達の歩みはつけ狙われて、広場を歩く事もできなかった。
私達の終わりの日は近づいた。
私達の日は満ちた。
私達の終わりが来たのだ。
私達を追う者達は、大空の鷲よりも速かった。
山々の上まで追い迫り、荒野で私達を待ち伏せした。
私達の鼻の息、主の油注がれた者が、
彼らの落とし穴で捕らえられた。
私達は、
この方の陰なら、
国々の中でも生き延びられる。
と、思っていた。
ウツの地に住む娘エドムよ。
楽しみ喜べ。
だが、あなたにも杯は巡ってくる。
あなたは酔って自分の裸をさらす。
娘シオンよ。
あなたへの刑罰は果たされた。
主はもう、あなたを捕らえ移すことはなさらない。
だが、娘エドムよ。
主はあなたの咎を罰し、あなたの罪を暴かれる。
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