ヨハネの黙示録 第16章

イエスキリストの黙示。
神はすぐに起こるべき事をしもべ達に示す為、
これをキリストに与えられた。
そして、キリストは御遣いを遣わして、
これをしもべヨハネに告げられた。
ヨハネは神の言葉とイエス・キリストの証、
すなわち、自分が見た全ての事を証した。
この予言の言葉を朗読する者と
それを聞いてそこに書かれている事を守る者達は、
幸いである。
時が近づいているからである。

神殿から七人の御遣いが出て来た。

私は彼らが大きな声で

七つの鉢から神の憤りを地に注ぎに行け。

と、言う声を聴いた。

第一の御遣いが出て行き、

鉢の中身を地に注いだ。

すると、

獣の刻印受けている者達と

獣の像を拝む者達に、

ひどい悪性の腫物ができた。

第二の御遣いが鉢の中身を海に注いだ。

すると、海は死者の血のようになった。

海の中にいる生き物は全て死んだ。

第三の御遣いが、

鉢の中身を川と水の源に注いだ。

すると、それらは血になった。

また私は、水を司る御遣いが

今おられ、昔おられた聖なる方。

あなたは正しい方です。

このような裁きを行われたからです。

彼らは、聖徒達や予言者達の血を流しました。

が、あなたは彼等に血を飲ませられました。

彼等には、それがふさわしいからです。

と、言うのを聞いた。

また、私は祭壇が

しかり。主よ。全能者なる神よ。

あなたの裁きは真実で正しい裁きです。

と言うのを聞いた。

第四の御遣いが鉢の中身を太陽に注いだ。

すると、太陽は人々を火で焼く事が赦された。

こうして人々は激しい炎熱で焼かれた。

これらの災害を支配する権威を

持つ神の御名を冒涜したからだ。

彼らが悔い改めて

神に栄光を帰する事はなかった。

第五の御遣いが鉢の中身を獣の座に注いだ。

すると獣の王国は闇に覆われた。

人々は、苦しみのあまり舌をかんだ。

そして、その苦しみと腫物の故に、

天の神を冒涜した。

自分の行いを悔い改めようとしなかった。

第六の御遣いが鉢の中身を、

大河ユーフラテスに注いだ。

すると、水は涸れてしまった。

火の昇る方から来る王達の道を、

備える事になった。

また、私は、

竜の口と獣の口、

またにせ預言者の口から

蛙のような三つの汚れた霊が

出て来るのを見た。

これらは、印を行う悪霊どもの霊であり、

全世界の王達の所に行く。

全能者なる神の大いなる日の戦いに備えて、

彼らを招集する為である。

見よ、私は盗人のように来る。

裸で歩き回って、

恥ずかしい姿を、

人々に見られる事のないように、

目を覚まして衣を着ている者は、

幸いである。

こうして汚れた霊どもは、

ヘブル語でハルマゲドン

と、呼ばれる場所に王達を集めた。

第七の御遣いが鉢の中身を空中に注いだ。

すると神殿の中から御座から大きな声が、

事は成就した。

と、言われた。

そして稲妻が閃き、雷鳴が轟き、

大きな地震が起こった。

これは人間が地上に現れて以来、

いまだかつてない大きな強い地震であった。

あの大きな都は三つの部分に裂かれ、

諸国の民の街々は倒れた。

神は大バビロンを忘れなかった。

ご自分の激しい憤りの葡萄酒の盃を与えられた。

島は全て逃げ去り、山々は見えなくなった。

また、一タラントほどの大きな雹が、

天から人々の上に降った。

この雹の災害の為に、人々は神を冒涜した。

その災害が非常に激しかったからである。