それから三日目に、ガリラヤのカナで婚礼があった。
その婚礼にイエスの母は席をした。
イエスも弟子達も婚礼に招かれていた。
葡萄酒がなくなった。
イエスの母
イエスよ、葡萄酒がありません。
イエス
女の方、あなたは私と何の関係がありますか。
私の時はまだ来ていません。
イエスの母
給仕の人達、
あの方が言われる事は何でもきいてください。
イエス
水瓶を水でいっぱいにしなさい。
給仕達は水瓶を縁までいっぱいにした。
イエス
さぁ、それを汲なさい。
そして、宴会の世話役に運びなさい。
彼らは水瓶を世話役の所に運んだ。
いつの間にか水瓶の水は葡萄酒になっていた。
その事は誰も知らなかった。
宴会の世話役は、味見をした。
世話役
花婿よ、こちらに来なさい。
皆、初めに良い葡萄酒を出し、
酔いが回った頃に悪い葡萄酒を出すものだ。
しかし、あなたは
良い葡萄酒を今まで取っておきました。
イエスはこれを神の子であるという証として、
ガリラヤのカナで行った。
この事で、自分の栄光を現わされた。
だから、弟子達はイエスを信じた。
その後イエスは、
母と弟達、そして弟子達とともに
カペナウムに向かった。
そして、長い日数ではなかったが、滞在された。
さて、ユダヤ人の過ぎ越しの祭りが近づいた。
イエスはエルサレムに旅立った。
エルサレムについたイエスは、
宮の中で牛・羊・鳩等を販売している者達
座って両替をしている者達を見た。
そして、細縄で鞭を作った。
全てのヒツジ・牛を宮から追い出した。
また、両替人の金を散らして、その台を倒した。
イエス
鳩を売っている者達、
それをここから持って行け。
私の父の家を商売の家にしてはならない。
弟子達は、
あなたの家を思う熱心が私を食い尽くす。
と、書物に書いてある事を思い起こした。
ユダヤ人達
イエスよ、
こんな事をするからには、
どんな証を見せてくれるのか。
イエス
この神殿を壊してみなさい。
私は、三日で甦らせる。
ユダヤ人達
この神殿は建てているのに46年かかった。
あなたはそれを三日で甦らせれるのか。
しかし、イエスは、
ご自分の身体という神殿について
語られたのであった。
ここからは、未来の事である。
イエスは死人の中から甦られる。
その時、弟子達は、
イエスが今言われた事を思い起こした。
だから、聖書をイエスの言われた言葉を信じた。
過ぎ越しの祭りの祝いの間、
イエスがエルサレムに滞在された。
その時、多くの人々が彼の行われた証をみて、
その名を信じた。
しかし、イエスご自身は、
彼らに自分をお任せにならなかった。
すべての人をご存じなので、
誰の証言も必要とされなかった。
イエスは、
人のうちに何があるのか
を、知っておられたからです。
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