使徒の働き 第8章その2

テオフィロ様

私は前の書で、

イエスの行いを始め教えられた全ての事について書き記しました。

それは、お選びになった使徒達に聖霊によって命じた後、

天に上げられた日までの事でした。

イエスは苦しみを受けた後、ご自分が生きている事を使徒達に示された。

40日にわたって彼らに現れ、神の国の事を語られた。

イエスは使徒達に一緒にいた事を書き記します。

ルカより

その後、エルサレムに戻った。

彼等は、サマリア人の多くの村で福音を宣べ伝えた。

主の遣い

ピリポよ。立って南へ行きなさい。

エルサレムからガザに下る道に出なさい。

その道は荒野である。

そこでピリポは出かけた。

すると見よ。

そこにエチオピア人の女王カンダケの高官で、

女王の全財賛を管理していた宦官のエチオピア人がいた。

彼は礼拝の為にエルサレムに行く途中であった。

彼は、馬車に乗り、預言者イザヤ書を読んでいた。

御霊

ピリポよ。近寄ってあの場所と一緒に行きなさい

ピリポはその馬車に近づいた。

ピリポ

あなたは、そのイザヤ書が解りますが。

宦官のエチオピア人

導いてくれる人がいなければ、どうして解るでしょうか。

宦官はピリポに馬車に乗るように頼んだ。

宦官が読んでいた聖書の箇所は

屠り場に引かれていく羊のように、

毛を刈る者の前で黙っている子羊のように。

彼は口を開かない。

彼は卑しめられ、裁きは行われなかった。

彼の時代の事は誰が語れるだろうか。

彼の命は地上から取り去れたのである。

で、あった。

宦官

あなたにお尋ねします。

預言者は誰の事だと言っているのですか。

自分についてですか。

それとも、誰か他の人についてですか。

ピリポは、この聖書の箇所から始めて、イエスの福音を彼に伝えた。

水のある場所に来た。

宦官

見て下さい。

水があります。

私がバプテスマを受けるのに、何か妨げがあるでしょうか。

そして、馬車を止めるように命じた。

ピリポと宦官は水の中に降りた。

ピリポが宦官にバプテスマを授けた。

二人が自ら上がってきた。

その時、主の霊がピリポを連れ去れた。

宦官は、二度とピリポを見る事はなかった。

だが、喜びながら帰って行った。

それからピリポはアゾトに現れた。

そして、全ての街を通り福音を宣べ伝え、カイサリアに向かった。

          

Copyright⒞2015 buta,All Rights Reserved.