使徒の働き 第21章

テオフィロ様

私は前の書で、

イエスの行いを始め教えられた全ての事について書き記しました。

それは、お選びになった使徒達に聖霊によって命じた後、

天に上げられた日までの事でした。

イエスは苦しみを受けた後、ご自分が生きている事を使徒達に示された。

40日にわたって彼らに現れ、神の国の事を語られた。

イエスは使徒達に一緒にいた事を書き記します。

ルカより

私達は、彼らと別れて船出した。

コスに直航し、翌日ロドスに着き、そこからパタラに渡った。

そこにはフェニキア行の船があった。

それに乗って出発した。

やがて、キプロスが見えてきた。

それを左にして通過し、

シリアに向かって航海を続けた。

そして、ツロに入港した。

ここで船は積み荷を降ろす事になっていた。

私達は弟子達を探して、そこに七日間滞在した。

彼等は御霊に示されて、

エルサレムにはいかないように

とパウロに繰り返し言った。

滞在期間が終わると、私達はそこを出た。

また旅をつづけた。

彼等は皆、妻や子供達と一緒に街の外まで私達を送りに来た。

そして海岸で跪いて祈った。

それから、互いに別れを告げた。

私達は船に乗り込み、彼等は自分の家に帰って行った。

私達はツロからの航海を終えて、プトレマイスに着いた。

そこの兄弟達に挨拶をして彼等の所に一日滞在した。

翌日そこを出発して、カイサリアに着いた。

その七人の一人である伝道者のピリポの家を訪ね、滞在した。

この人には、預言者をする未婚の娘が四人いた。

アガボという名の預言者が

かなりの期間そこに滞在している。

と、ユダヤから下ってきた。

彼は私達の所に来た。

パウロの帯を取り、自分の両手と両足を縛った。

アガボ

聖霊が、

この帯の持ち主を、

ユダヤ人達はエルサレムで、

このように縛り、

異邦人の手に渡す事になる。

と、言われます。

私達・土地の人達

お願いですから、パウロ、エルサレムには行かないように。

パウロ

あなた方は、いったい何をしているのですか。

泣いたり私の心をくじいたりして。

私は主イエスの名の為なら、

エルサレムで縛られるだけではありません。

死ぬ事も覚悟しています。

私達

パウロは私達の言う事を、聞き入れてはくれません。

主の御心がなりますように。

数日後、私達は、旅支度をしてエルサレムに上って行った。

カイサリヤの弟子達も何人か私達に同行した。

古くからの弟子であるキプロス人ムナソンの所に案内してくれた。

私達は、そこに泊まる事になっていたのである。

私達がエルサレムに着くと、兄弟達は喜んで迎えてくれた。

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