テオフィロ様
私は前の書で、イエスの行いを始め、教えられた全ての事について書き記しました。
それは、お選びになった使徒達に聖霊によって命じた後、天に上げられた日までの事でした。
イエスは苦しみを受けた後、ご自分が生きている事を使徒達に示された。
40日にわたって彼らに現れ、神の国の事を語られた。イエスは使徒達に一緒にいた事を書き記します。
ルカより
騒ぎが収まった。
パウロは弟子達を呼び集めて励まし、
別れを告げ、マケドニアに向けて出発した。
そして、3カ月経ち、
シリアに向けて船出をしようとしていた。
その時、
パウロに対するユダヤ人の陰謀があった。
彼はマケドニアを通り、帰る事にした。
彼に同行していた者は、
ピロの子であるペレア人ソパテロ
テサロニケ人のアリスタルコとセクンド
デルベ人のガイオ、テモテ、
アジア人のティキコとトロフィモ
で、あった。
この人達は、先に船出をし、
トロアスで私達を待っていた。
私達は、種なしパンの祭りの後に、
ピリピから船出した。
五日のうちに、トロアスにいる彼等の所に行き、
そこに七日間滞在した。
週の初めの日、私達はパンを裂く為に集まった。
パウロは、翌日に出発する事にしていた。
人々と語り合い、夜中まで語り続けた。
私達が集まっていた屋上の間には、
灯がたくさんついていた。
ユテコという名の一人の青年が、
窓の所に腰かけていた。
かれは、三階から下に落ちた。
何故なら、パウロの話が長く続くので、
ひどく眠気がさし、眠り込んだ為である。
抱き起してみると、既に亡くなっていた。
しかし、パウロは降りて行き、
彼の上に身を屈め抱きかかえた。
パウロ
まだ命はあるので、心配する事はありません
そして、上がって行き、パンを裂いて食べた。
明け方まで長く語り合って、それから出発した。
人々は生き返ったユテコを連れて帰り、
一方ならず慰められた。
私達は先に船に乗り、アソスに向けて船出した。
そこからパウロを船に乗せる事になっていた。
パウロ自身は陸路を取るつもりでいた。
こうしてパウロはアソスで私達と落ち合った。
私達は、彼を船に乗せてミティレネに行った。
翌日、そこから船出をした。
キオスの沖に達した。
その次の日にサモスに立ちより、
更にその翌日にはミレトスに着いた。
パウロは、五旬節の日には、
エルサレムに着きたかった。
なので、エペソを訪ねる時間はなかった。