テオフィロ様
私は前の書で、
イエスの行いを始め教えられた全ての事について書き記しました。
それは、お選びになった使徒達に聖霊によって命じた後、
天に上げられた日までの事でした。
イエスは苦しみを受けた後、
ご自分が生きている事を使徒達に示された。
40日にわたって彼らに現れ、神の国の事を語られた。
イエスは使徒達に一緒にいた事を書き記します。
ルカより
真夜中、パウロとシラスは祈りつつ、神を賛美する歌を歌っていた。
他の囚人達はその歌声に聞き入っていた。
すると突然、大きな地震が起こった。
牢獄の土台が揺れ動いた。
たちまち扉が全て開き、全ての囚人の鎖が外れてしまった。
目を覚ました看守は、開いた牢の扉を見た。
そして、囚人達が逃げてしまったと思い、
剣を抜いて自殺しようとした。
パウロ
(大声で)
自害してはいけない。
私達は皆ここにいる。
看守は灯りを求め、牢の中に駆け込んだ。
震えながらパウロとシラスの前にひれ伏した。
そして二人を外に連れ出した。
看守
先生方、救われる為には何をしなければなりませんか。
シラスとパウロ
主イエスを信じなさい。
そうすれば、あなたもあなたの家族も救われます。
そして、彼と彼の家にいる者全員に主の言葉を語った。
看守はその夜、時を移さず二人を引き取り、打ち傷を洗った。
そして、彼とその家の者全員が、直ぐにバプテスマを受けた。
それから二人を家に案内して、食事のもてなしをした。
神を信じた事を全家族とともに心から喜んだ。
夜が明けた。
長官達はパウロ達を釈放するように、看守に警吏達を遣わした。
看守
長官達が、あなた方を釈放するようにと、遣いをよこしました。
さぁ牢を出て、安心してお行きください。
パウロ
長官達は、
ローマ市民である私達を
有罪判決を受けていないのに
公衆の前で鞭打ち、牢に入れました。
それなのに、今秘かに私達を去らせるのですか。
それはいけない。
彼ら自身が来て、私達を外に出すべきです。
警吏達は、
パウロとシラスがローマ市民である。
と、聞いて恐れた。
なので、自らパウロ達を訪ね、宥めた。
そして、牢から外に出し、街から立ち去るように頼んだ。
牢から出たパウロとシラスは、>リディアの家を訪ねた。
そして、兄弟達に会い、彼らを励ましてから立ち去った。
Copyright⒞2015 buta,All Rights Reserved.