イエス

弟子達よ。

どうして眠っているのですか。

誘惑に陥らないように、起きて祈っていなさい。

イエスがまだ話をしておられるうちに、

見よ、群衆がやってきた。

12人の弟子のひとりで、

ユダという者が先頭に立っていた。

ユダはイエスに口づけしようとして近づいた。

イエス

ユダ、あなたは口づけで人の子を裏切るのか。

イエスの周りにいた者達は、事の成り行きを見た。

周りにいた人達

主よ、剣で切り付けましょうか。

群衆の一人が大祭司のしもべに切りかかった。

そして、右の耳を切り落とした。

イエス

やめなさい。

そこまでにしなさい。

そして、耳に触れ彼をいやされた。

イエス

祭司長達・宮の守衛長達・長老達

剣や棒を持ち出して来たのですか。

私が毎日、宮で一緒にいる間、

あなた方は私に手を出しませんでした。

しかし、今はあなた方の時、暗闇の力です。

彼らはイエスを捕らえた。

そして引いて、大祭司の家に連れて行った。

ペテロは遠く離れてついて行った。

人々が中庭の真ん中に火を焚いて、

座り込んでいた。

その中にペテロも腰を下ろした。

すると、ある召使いの女性がペテロを目にした。

ある召使の女性

この人もイエスと一緒にいました。

ペテロ

いや、私はその人を知らない。

男性

あなたも彼らの仲間だ。

ペテロ

いや違う。

1時間ほど経過した。

男性B

確かにこの人も彼と一緒だった。

ガリラヤの人だから。

ペテロ

あなたの言っている事はわからない。

ペテロが話している途中、鶏が鳴いた。

主は振り向いてペテロを見つめられた。

ペテロは、

今日、鶏が鳴く前に、

あなたは三度私を知らない。

と、言います。

と、言われた言葉を思い出した。

そして、外に出て行き、激しく泣いた。

さて、イエスを監視していた者達は、

彼に目 隠しをし、鞭でたたいた。

監視員

当ててみろ。

お前に鞭を討ったのは誰だ。

また、他にも多くの冒涜の言葉を、

イエスに浴びせた。

夜が明けると、

民の長老達・祭司長達や律法学者達が集まった。

イエスを彼らの最高法院に連れ出した。

民の長老・祭司長・律法学者達

お前がキリストなら、そうだと言え。

イエス

私が話しても、

あなた方は決して信じないでしょう。

私が尋ねても、

あなた方は決して答えないでしょう。

だから今から後、

人の子は力ある神の右の座につきます。

民の長老・祭司長・律法学者達

では、お前は神の子なのか。

イエス

あなた方の言うとおり、私が神の子です。

民の長老・祭司長・律法学者達

どうして、これ以上の証言が必要だろうか。

私たち自身が彼の口から聞いたのだ。