働きもせず、紡ぎもしません。

しかし、私はあなた方に言います。

栄華を極めたソロモンでさえ、

この花の一つほどにも

装ってはいませんでした。

今日は地にあります。

しかし、明日は炉に投げ込まれる草さえ、

神はこのように装ってくださいます。

だから、あなた方には

もっと良くして下さる事でしょう。

信仰の薄い者達よ。

何を食べたらよいか。

何を飲んだらよいか。

と、心配する事、気をもむ事はやめなさい。

これらの全ての物は、この国の異邦人が

切に求めている物です。

これらの物があなた方に必要である事は、

あなた方の父が知っておられます。

むしろ、あなた方は御国を求めなさい。

そうすれば、これらの物は、

御国に加えて与えられます。

小さな群れよ。

恐れる事はありません。

あなた方の父は、喜んであなた方に

御国を与えて下さるのです。

自分の財産を売って施しをしなさい。

自分の為に、天に擦れきれない財布を作り、

尽きる事のない家を積みなさい。

天では、盗人が近寄る事も

虫が食い荒らす事もありません。

あなた方の宝のある所、

そこにあなた方の心もあるのです。

腰に帯を締め、明かりを灯していなさい。

主人が婚礼から帰り、玄関の戸を叩いた時、

すぐに戸を開けよう。

と、主人の帰りを待つ人達のようで

ありなさい。

帰ってきた主人に、

目を覚まして待っている姿を、

見てもらえる僕達は幸いです。

まことに、あなた方に言います。

主人の方が帯を締め、

そのしもべ達を食卓に着かせ、

そばに来て給仕をしてくれます。

主人が真夜中に帰ってきても、

夜明けに帰ってきても、

その姿を見てもらえるなら

しもべたちは幸いです。

この事を知っておきなさい。

もしも家主が、

泥棒の来る時間を知っていたら、

自分の家に入る事を許さないでしょう。