ですから、全て他人を裁く者よ。

あなたに弁解の余地はありません。

あなたは他人を裁く事で、

自分自身に裁きを下しています。

裁くあなたが同じことを行っているからです。

私達は、

そのような事を行う者達の上に、

真理に基いて神の裁きが下る事

を、知っています。

そのような事を行う者達を裁きながら、

同じ事を行っている者よ。

あなたは神の裁きを、

免れるとでも思っているのですか。

それとも、あなたは、神の慈しみ深さが、

悔い改めに導く事も知らないのですか。

だから、その豊かな慈しみと

忍耐と寛容を軽んじているのですか。

あなたは、頑なで悔い改める心がありません。

その為に、神の正しい裁きが現れる

御怒りの日の怒りを、自分の為に備えています。

神は、一人一人、

その人の行いに応じて報いられます。

忍耐を持って善を者には、永遠の命を与えます。

利己的な思いから真理に従わず、

不義に従う者には、怒りと憤りを下されます。

悪を行う全ての者の上には、

苦難と苦悩が下ります。

ユダヤ人をはじめギリシア人にも下ります。

善を行う全ての者には、

栄光と誉れと平和が与えられます。

ユダヤ人をはじめギリシア人にも与えられます。

神にはえこひいきがないからです。

律法なしに罪を犯した者は皆、

律法なしに滅びます。

律法の下にあって罪を犯した者は皆、

律法によって裁かれます。

なぜなら、律法を聴く者が

神の前に正しいのではありません。

律法を行う者が義と認められるからです。

律法を持たない異邦人が、

生まれつきのままで律法の命じる事を行う。

ならば、律法を持たなくても、

彼ら自身が自分に対する律法なのです。

彼等は、律法の命じる行いが、

自分の心に記されている事を示しています。

彼等の良心も証しています。

彼等の心の思いは、互いに責め合ったり、

また、弁明し合ったりさえするのです。

私の福音によれば、

神の裁きは、

神がキリスト・イエスによって、

人の隠された事柄を裁かれるその日に

行われるのです。

あなたが自らユダヤ人と称していますか。

律法を頼みとしていますか。

神を誇っていますか。

御心を知っていますか。

律法から教えられて、

大切な事をわきまえていますか。

また、自分は、律法のうちに具体的に示された

知識と真理を持っている。

なので、

眼に見えない人の案内人、

闇の中にいる者の光、

愚かな者の導き手、

幼子の教師だと自負していますか。

ならば、どうして、他人を教えながら、

自分自身を教えないのですか。

盗むなと説きながら、自分は盗むのですか。

姦淫するなと言いながら、

自分は姦淫するのですか。

律法を誇りとするあなたは、

律法に違反する事で神を侮っているのです。

聖書の預言書に

あなた方の故に、

神の御名は異邦人の間で汚されている。

と、書いてある通りです。

もしあなたが律法を行うなら、

割礼には価値があります。

しかし、もしあなたが律法の違反者であるなら、

あなたの割礼は無割礼になったのです。

ですから、もし割礼を受けていない人が

律法の規定を守ったとします。

ならば、その人の無割礼は、

割礼とみなされないでしょうか。

身体は無割礼ですが律法を守る人がいます。

その人は、律法の文字と割礼がありながらも

律法に違反するあなたを、裁く事になります。

外見上のユダヤ人がユダヤではありません。

また外見上の身体の割礼が、

割礼ではないからです。

人目に隠れたユダヤ人がユダヤ人です。

文字ではなく、

御霊による心の割礼こそが割礼だからです。

その人への称賛は人からではなく、神から来ます。