ローマ人への手紙 第10章

キリスト・イエスのしもべ、

神の福音の為に選び出され、使徒として召されたパウロから

この福音は、神がご自分の預言者達を通して聖書に

あらかじめ約束された御子に関する書です。

御子は、肉によればダビデの子孫から生まれました。

聖なる霊によれば、死者の中から復活により、

力ある神の子として公に示された方、私達の主イエスキリストです。

この方によって、私達は恵みと使徒の務めを受けました。

御名の為に、全ての異邦人の中に信仰の従順をもたらす為です。

その異邦人達の中にあって、

あなた方も召されてイエス・キリストのものとなりました。

ローマにいる全ての、神に愛され、召された聖徒達へ。

私達の父なる神と主イエス・キリストから

恵みと平安があなた方にありますように。

兄弟達よ。

私の心の願い、彼らの為に神に捧げる祈りは、彼らの救いです。

私は彼らが神に対して熱心である事を証します。

が、その熱心は知識に基づく者ではありません。

彼らは神の義を知らずに、自らの義を立てようとました。

つまり、神の義に従わなかったのです。

律法が目指す者はキリストです。

それで、義は信じる者全てに与えられるのです。

モーセは、律法による義について

律法の掟を行う人は、その掟によって生きる。

と、書いています。

しかし、信仰による義は、

あなたは心の中で

誰が天に昇るのか

と、いってはならない。

それは、キリストを引き降ろすことです。

また、

誰が深みに下るのか。

と、言ってはならない。

それは、キリストを死者の中から引き上げる事です。

では、何と言っていますか。

私が宣べ伝えている信仰の言葉は、

御言葉は、あなたの近くにあり、

あなたの口にあり、あなたの心にある。

です。

何故なら、

もしあなたの口でイエスを主と告白し、

あなたの心の中で、

神はイエスを死者の中から甦らせた。

と信じるなら、あなたは救われるからです。

人は心に信じて義と認められ、口で告白して救われるのです。

聖書は、

この方に信頼する者は、

誰も失望させられる事がない。

と、言っています。

ユダヤ人とギリシヤ人の区別はありません。

同じ主が全ての人の主です。

ご自分を呼び求めるすべての人に、

豊かに恵みをお与えになるからです。

それは、

主の御名を呼び求める者は皆救われる。

のです。

しかし、信じた事のない方を、ど

のようにして呼び求めるのでしょうか。

聞いた事のない方を、どのようにして信じるのでしょうか。

宣べ伝える人がいなければ、どのようにして聞くのでしょうか。

遣わされることがなければ、

どのようにして宣べ伝えるのでしょうか。

聖書に

何と美しいことか、

良い知らせを伝える人達の足は。

と、書いてあるようにです。

イザヤは、

主よ。私達が聴いた事を、誰が信じたか。

と、言っています。

ですから、信仰は聞く事から始まります。

聞く事は、キリストについての言葉を通して実現するのです。

では、私は、

彼らは聞かなかったのでしょうか。

と、尋ねます。

いいえ、むしろ、

その響きは全地に、

その言葉は、世界の果てまで届いた。

のです。

私は、

イスラエルは知らなかったのでしょうか。

と、尋ねます。

まず、モーセは、

私は、民でない者達で、

あなた方の妬みを引き起こし、

愚かな国民で、

あなた方の怒りを燃えさせる。

と、言っています。

また、イザヤは、大胆に

私を探さなかった者達に、

私は見出され、

私を尋ねなかった者達に

自分を現した。

と、言っています。

そして、イスラエルの事を

私は終日、手を差し伸べた。

不従順で反抗する民に対して。

と、言っています。

          

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