愛する人達よ。
私はすでに二通目となる手紙を、
あなた方に書いています。
私の書いた全ての手紙により
あなた方の記憶を呼び覚ましたいのです。
純真な心を奮い立たせたいのです。
それは、
聖なる予言者達により
前もって語られた御言葉
あなた方の使徒達により伝えられた
主であり救い主である方の命令
を、思い出させる為です。
まず第一に心得ておきなさい。
終わりの時に、嘲る者達が現れます。
彼らは嘲り、自分達の欲望に従いながら、
彼の来臨の約束はどこにあるのか。
父達が眠りについた後も、
全てが創造の初めからのままではないか。
と、言います。
こう主張する彼らは、
天は大昔からあり、
地は神の言葉により水から出て、
水を通してなったのであり、
その御言葉の故に、
当時の世界は水に覆われて滅びた事
を、見落としています。
しかし、今ある天と地は、
同じ御言葉によって、
火で焼かれる為の取っておかれ、
不敬虔な者達の裁きと滅びの日迄
保たれているのです。
しかし、愛する人達、
あなた方は、
この一つの事を見落としてはいけません。
主の御前で一日は千年のようであり、
千年は一日のようです。
主は約束した事を、
遅らせているのではありません。
あなた方に対して忍耐しておられるのです。
主は、
誰も滅びる事がなく、
全ての人が悔い改めに進む事
を、望んでおられるのです。
しかし、主の日は盗人のようにやってきます。
その日、天は大きな響きを建てて消え去ります。
天の万象は焼けて崩れ去り、
地と地にある働きはなくなってしまいます。
このように、これら全てのものが、
崩れ去るのでしょうか。
だとすれば、あなた方は、
どれ程の聖なる敬虔な生き方
を、しなければならない事でしょう。
そのようにして、神の日が来るのを待ち望み、
到来を早めなければなりません。
その日の到来により、天は燃え崩れ、
天の万象は焼け溶けてしまいます。
しかし私達は、神の約束に従います。
義の宿る新しい天と、
新しい地を待ち望んでいます。
ですから、愛する者達。
これらの事を待ち望んでいるなら、
シミも傷もないものとして
平安のうちに神に見出していただけるよう
に、努力しなさい。
また、私達の主の忍耐は、
救いであると考えなさい。
愛する兄弟パウロも
自分に与えられた知恵に従い、
あなた方に書き送りました。
あなた方への手紙だけでなく、
他の全ての手紙でも書いています。
手紙には、理解しにくいところもあります。
しかし、
無知な心の定まらない人達は、
聖書の他の箇所と同様、
それらを誤解して自分自身に滅びを招きます。
と、書いています。
ですから、愛する者達。
あなた方は前もってわかっているのです。
だから、
不道徳な者達の惑わしに誘い込まれて、
自分自身の堅実さを失わないよう
よく気を付けなさい。
そして、成長しなさい。
私達の主であり救い主である
イエス・キリストの恵みと知識において。
イエス・キリストに栄光が今も
永遠の日に至る迄ありますように。