ペテロの手紙 その2 第2章

イエス・キリストのしもべであり使徒であるシモン・ペテロから、
私達の神であり救い主であるイエス・キリストの義によって、
私達と同じ尊い信仰を受けた方々へ。
神と私達の主・イエスを知る事により恵みと平安が、
あなた方にますます豊かに与えられますように。

しかし、御民の中には偽預言者も出ました。

同じ様に、あなた方の中にも偽教師が現れます。

彼等は、滅びをもたらす異端を、秘かに持ち込むようになります。

自分達を買い取って下さった主さえも否定します。

自分達の身に速やかに滅びを招くのです。

また、多くの者が彼等の放縦に倣います。

彼等のせいで、真理の道が悪く言われる事になります。

彼等は貪欲で、うまくこしらえた話で、

あなた方を食い物にします。

彼等に対する裁きは、昔から怠りなく行われています。

彼等の滅びが遅くなる事はありません。

神は、罪を犯した御遣い達を放置しません。

地獄に投げ入れ、暗闇の縄目につないでおきました。

そして、裁きの日まで閉じ込められました。

また、かつての世界を放置せず、

不敬虔な者達の世界に洪水をもたらました。

義を宣べ伝えたノア達八人を保護されました。

また、ソドムとゴモラの町を破滅に定めて灰にしました。

その事は、不敬虔な者達に起こる実例とされました。

正しい人・ロトは、彼らの間に住んでいました。

ロトは、不道徳な者達の放縦な振る舞い

により悩まされていました。

不法な行いを見聞きして、

日々その正しい心を痛めていたのです。

そして、彼を救い出されました。

このように主は、

敬虔な者達を誘惑から救い出し、

正しくない者達を処罰し、裁きの日まで閉じ込めておく事

を、心得ておられるのです。

特に、主は、

汚れた欲望のまま肉に従って歩み、

権威を侮る者達

に対しては、そうされます。

御使い達は、勢いも力も彼らに勝っています。

なのに主の御前で力を、そしって訴えたりしません。

この者達は、

厚かましく、我がままで、

栄光ある人達を罵って恐れず、

本能に支配されていて、

捕えられ殺される為に生まれてきた理性のない動物、

自分が知りもしない事を悪い言い、

動物が滅びるように滅ぼされる事

になります。

彼らは不義の報酬として損害を受けるのです。

彼らは、昼間から飲み騒ぐ事を楽しみとしています。

彼らは、しみや傷です。

あなた方と一緒に宴席に連なる時、

自分達の騙し事にふけるのです。

その目は姦淫に満ち、

罪にあく事がなく、

心が定まらない人達を誘惑し、

心は貪欲で鍛えられています。

偽預言者や偽教師は呪いの子です。

彼らは正しい道を捨てて、彷徨っています。

ベオルの子バラムの道に従ったのです。

バラムは不義の報酬を愛しました。

自分の不法な行いを咎められました。

口のきけないロバが、人間の声で話をしました。

そして、この預言者の正気を失った振る舞いを、

やめさせたのです。

この者達は、

水がない泉、

突風で吹き払われる霧

です。

彼らには、深い闇が用意され得います。

彼らは、虚しい事を大げさに語ります。

迷いの中に生きている人々の間から

現に逃げ出しつつある人達を、

肉欲と好色によって誘惑しています。

その人達に自由を約束しながら、

自分自身は滅びの奴隷となっています。

人は、

自分を打ち負かした人の奴隷

と、なるのです。

主であり、救い主であるイエス・キリストを、

知る事によって世の汚れから逃れました。

なのに、再びそれに巻き込まれ、打ち負かされた。

その様は人達の終わりの状態は、

初めの状態よりももっと悪くなります。

義の道を知っていながら、

自分達の伝えられた

聖なる戒めから再び離れる。

ならば、義理の道を、知らなかった方がよかったのです。

諺の

犬は自分が吐いたものに戻る。

豚は身を洗ってまた泥の中を転がる

という事が、彼らに起こっているのです。

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