ピラト
祭司長・長老達の願いは、どうだ。
あなた方は、誰を赦免してほしいのか。
民衆
バラバだ。
ピラト
皆様、では、
キリストと言われているイエスをどのようにすればよいのか。
民衆
十字架につけろ。
ピラト
もう一度聞く。
彼が、どんな悪い事をしたというのか。
民衆
十字架につけろ。
そうだ、十字架につけろ。
十字架につけろ。
そうだ、十字架につけろ。
十字架につけろ。
そうだ、十字架につけろ。
ピラトのつぶやき
彼らに聞きたいが、かえって暴動になるだろう
ピラトは、民衆の目の前で、
水を取り寄せ、手を洗った。
ピラト
この人の血について、私には、責任がない。
自分たちで始末するがよい。
民衆
その人の血は、
私達や子供達の上にかかってもいい。
そこで、ピラトは、
民衆の望み通り、パラパを釈放した。
イエスを鞭打ってから、
十字架につけるために引き渡した。
それから、総督の兵士達は、
イエスを、官邸の中に連行した。
彼の周りに、全部隊を集めた。
イエスの着物を脱がせて、緋色の上着を着せた。
茨で冠を編み、
頭にかぶらせ、右手に葦を持たせた。
民衆は、イエスの前にひざまずいた。
民衆
ユダヤ人の王様、万歳。(からかい)
また、彼らはイエスにツバキをかけ、
葦を取り上げ、イエスの頭を叩いた。
イエスをからかった後、
その着物を脱がせて、元の着物を着せ、
十字架につけるために連れ出した。
民衆は、シモンというクレネ人に、
イエスの十字架を、無理やりに背負わせた。
それから、
ゴルゴタ(通称・ドクロ)という場所についた。
彼らは、イエスに苦みを混ぜた葡萄酒を
飲ませようとした。
イエスは、それを舐めただけで、
飲もうとはされなかった。
それから、イエスを十字架につけた。
彼らはくじを引いて、イエスの着物を分け、
そこに座って、イエスの見張りをした。
また、イエスの頭の上には、
これはユダヤ人の王・イエスである。
と書いた罪状書きを掲げた。
その時、イエスと一緒に二人の強盗が、
一人は右に、
一人は左に、十字架につけられた。