主人

いや、毒麦を抜き集めている時に、

良い麦も一緒に抜き取るかもしれない。

だから、収穫まで、良い麦も毒麦も育つままにしておきなさい。

収穫の時に、私は刈る者達に、

毒麦を集めて、束にして焼きなさい。

それから、良い麦を集めて、私の倉に納めなさい。

と、言おう。

別のたとえ話をしましょう。

天の御国は、からし種に似ています。

人は、からし種を畑に蒔きます。

どんな種よりも小さいのですが、

成長すると、どの野菜よりも大きくなります。

やがて、木となり、

空の鳥が来て、その枝に巣を作るようになります。

話を変えましょう。

天の御国は、パン種にいています。

約40リットルの小麦粉の中に、

パン種を混ぜると、全体が膨らみます。

イエスは、神について、たとえで群衆に話された。

それは、預言者を通して語られた事が、成就するためであった。

私は、口を開いて

たとえ話を、

世界の基が据えられた時から隠されている事を語ろう。

(詩篇第78章2節)

それから、イエスは、群衆を解散させて家に入られた。

弟子達

イエス様、畑の毒麦のたとえを説明してください。

イエス

良い種を蒔く人は、人の子です。

畑は世界で、良い種は御国の子達、毒麦は悪い者の子達です。

毒麦を蒔いた者は、敵・悪魔であり、

収穫は世の終わり、刈る者はみ使い達です。

ですから、世の終わりには、毒麦が集められて、火で焼かれます。

つまり、敵・悪魔も火で焼かれます。

人の子は、み使い達を遣わします。

み使い達は、

すべての躓きと、不法を行う者達を、御国から取り集めます。

そして、火の燃える炉の中に投げ込みます。

その時、敵・悪魔達は、泣いて歯ぎしりをするのです。

正しい人達は、父の御国で太陽の様に輝きます。

耳のある者は聞きなさい。

天の御国は、畑に隠された宝のようなものです。

その宝を見つけた人は、そのままにしておきます。

そして、喜びのあまり全ての財産を売り払い、

宝が隠された畑を買います。

天の御国は、良い真珠を探している商人のようです。

高価な真珠を見つけた商人は、

全ての財産を売り払い、高価な真珠を買います。

また、天の御国は、海に投げ入れられて、

あらゆる種類の魚を、集める網のようです。

網が満たされると、人々は岸に引き上げ、

良い物は容器に入れて、悪い物は外に投げ捨てます。

この世の終わりもそのようになります。

み使い達が来て、正しい者達の中から悪い者達をより分けます。

そして、火の燃える炉に投げ込みます。

その時、悪い者達は、泣いて歯ぎしりするのです。

あなた方は、これらの話が全て理解できましたか。

弟子達

はい。

イエス

こういうわけで、天の御国の弟子となった学者達全員は、

自分の倉から新しい物と古い物を取り出す主人のようです。

イエスは、自分の郷里に向かった。

郷里の会堂で、人々に教え始められた。

群衆

この人は、こんな知恵と奇跡を行う力をどこから得たのだろう。

この人は大工の息子ではないか。

母は、マリア、弟は、ヤコブ・ヨセフ・シモン・ユダではないか。

妹達も私達と一緒にいるではないか。

彼らは、イエスに躓いた。

イエス

預言者が敬われないのは、自分の郷里・家族の間だけです。

そして、彼らの不信仰のゆえに、多くの奇跡をなさらなかった。

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