エリフ
これにより私の心は震え、そこから離れ去るほどだ。
よく聞け。
その御声が荒れ狂うのを。
その御口から出る轟きを。
神は、天の下のいたる所で放たれる。
その稲妻を、地の隅々までも。
その後で雷が鳴り轟く。
神は、いかめしい声で雷鳴を轟かせる。
その御声が聞こえる時、手加減をなさらない。
神は御声で、驚くほどに雷鳴を轟かせ、
私達の知りえない大きな事をされる。
神は雪に対して、地に降れと、命じ、
夕立に、激しい大雨にも命じられる。
神は全ての人の手を封じ込められる。
神の造った人間が知る為に、
獣は巣に潜り、洞穴の中にうずくまる。
つむじ風は天の間から、寒さは北の方から来る。
神の息によって氷が張り、広々とした水が凍りつく。
神は、濃い雲に水気を含ませ、雲がその稲妻を放つ。
それは、神の指図によって巡り回り、事を行う。
神が命じる全ての事を、世界の地の面で。
神は、
懲らしめの為、
ご自分の地の為、
または恵みの為に、
これが起こるようにされる。
ヨブよ、これに耳を傾けよ。
神の奇しい御業を立ち止って考えよ。
あなたは知っているか。
神がどのようにこれらに命じ、
その雲に稲妻をひらめかせられるのかを。
あなたは知っているか。
濃い雲の釣り合いを。
知識の完全な方の不思議な御業を。
また、南風で地が黙する時に、
あなたの衣がいかに熱くなるかを。
あなたは、大空を神とともに張り広げられるのか。
鋳た鏡のように硬いものを。
神に何というべきかを私達に教えよ。
闇がるので、言葉を並べる事ができない。
私が語りたいと、神に伝えられるだろうか。
人がことばを発すれば、その人は必ず滅ぼされる。
今、光を見る事が出来ない。
それは雨雲の中に輝いている。
しかし、風吹いて雲を払いのけると、
北から黄金の輝きが現れ、
神の周りには恐るべき威厳がある。
私達が見出す事の出来ない全能者は、力に優れた方。
裁きと正義にとみ、苦しめる事をなさらない。
だから、人々は神を恐れなければならない。
神は心に知恵ある者を、
顧みなければならなりだろうか。
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