エリフ
しばらく待て。
あなたに示そう。
まだ、神の為に言い分があるからだ。
私は遠くから私の意見を持って来て、
私の造り主に義を返そう。
まことに、私の言い分は偽りではない。
知識の完全な方が、
あなたのそばにおられるのだ。
見よ。
神は強いが、誰をも蔑まれない。
その理解の力は強い。
神は悪しき者を活かしてはおかず、
苦しむ者には権利を与えられる。
神は正しい者から目を離さない。
彼等の王座にある王達とともに、
永遠に座に就かせる。
こうして彼らは高くなる。
もし、彼らが鎖で縛られ、
苦しみの縄に捕えられたとする。
その時、神は、
彼等の背きを、
彼等の行いを、
彼らに告げる。
彼等がおごり高ぶったからである。
神は、彼等の耳を開いて戒め、
不法から立ち返るように命じる。
もし、彼らが聞き入れて神に仕えるなら、
彼等は自分の日々を幸せのうちに、
自分の年々を楽しみのうちに全うする。
しかし、もし聞き入れなければ、
彼等は槍によって滅び、
知識のないまま息絶える。
心で神を敬わない者は怒りを蓄える。
神が、彼らを縛る時でも、
助けを叫び求めない。
彼等は若くして死に、その命は腐れている。
神は苦しむ人をその苦しみの中で助け出し、
抑圧の中で彼等の耳を開かれる。
神はまた、あなたを苦難の中から誘い出し、
束縛のない広い所に導かれる。
豊かな食物が備えられた食卓での安らぎに。
あなたには悪しき者への裁きが満ちている。
裁きと公正があなたを捕える。
だからあなたは、
憤り、豊かさに誘い込まれないようにせよ。
身代金が多いからと言って、
それに惑わされないようにせよ。
あなたの叫びが並びたてられても、
力の限りが尽くされても、
それは役に立たないのではないか。
人々が取り去られる夜を、
苦しみ求めてはならない。
不法に向かわないように注意せよ。
あなたは苦しみよりもこれを選んだのだから。
見よ、神は力に優れておられる。
神のような教師が、誰がいるだろうか。
誰が神にその道を指図したのか。
誰が、
あなたは不正をした。
と、言ったのか。
神のみわざを覚えて賛美せよ。
人々が誉め歌ったその御業を。
全ての人がこれを見、
人が遠くからこれを眺める。
見よ。
神はいと高く、私達には知る事が出来ない。
その年の数も測り知る事ができない。
神は水の雫を引き上げ、
それが雨を滴らせて、水の流れとなる。
雨雲がこれを降らせ、
人の上に豊かに滴らせる。
いったい、誰が濃い雲の広がりと、
その幕屋の轟を理解できるだろうか。
見よ。
神は、ご自分の光をその上に照り渡らせ、
また、海の底を覆われる。
神はこれらによって民を裁き、
食物を豊かにお与えになる。
神は、稲妻を両手に包み、
これに命じて的を撃たせられる。
この雷鳴は、神について告げ、
家畜もまた、起こる事について告げる。