エリフ
知恵のある人々よ、私の言葉を聞け。
知識のある人々よ、私に耳を傾けよ。
耳は言葉を聞き分け、口は食物を味わうからだ。
さぁ、私達の為に正しい事を選び、
私達の間で、何が良い事かをよく知ろう。
ヨブは、
私は正しい。
神が私の正義を取り去ったのだ。
私の正義に反して、私は偽りを言えるだろうか。
背きがないのに、私の矢傷は治らない。
と、言っているからだ。
ヨブのような人が他にいるだろうか。
彼は、嘲りを水のように飲む。
不法を行う者どもと、よく交わり、悪人達と共に歩む。
彼は、
神に喜ばれようとしても、
それは、人の役に立たない。
と、言っている。
だから、あなた方良識のある人々よ、
私に聞け。
神が悪を行うなど、
全能者が不正をするなど絶対にありえない。
神は、人の行いに応じて報いをする。
それぞれをその道に従って取り扱われる。
神は、決して悪を行わない。
全能者は、裁きを曲げない。
誰が、この地を神に委ねたのか。
誰が、全世界を神に任せたのか。
もし、神がご自分だけに心を留め、
その霊と息をご自分に集められたら、
全ての肉なる者はともに息絶え、人は土の塵に帰る。
悟る事ができるなら、これを聞け。
私の言う事に耳を傾けよ。
いったい、公正を憎む者が、
治める事ができるだろうか。
正しく力ある方を、不義に定める事ができるだろうか。
人が王に向かって、
よこしまな者
と、言い、高貴な人に向かって、
悪者
と、言えるだろうか。
この方は、
首長達のえきひいき。
上流の人を貧しい民より軽じる事
を、する。
彼等は皆、神の御手の技だからだ。
彼等は、瞬く間に、それも真夜中に死ぬ。
民は、動揺のうちにいなくなる。
強い者達も人の手によらずに取り去られる。
神の御目が道の上にあり、
その歩みを全ての神が見ておられるからだ。
不法を行う者どもが、身を隠せる闇も暗黒もない。
神は人について、それ以上調べる必要はない。
裁きの時に、神の前に出させてまでして。
神は、力ある者を取り調べなしに打ち滅ぼす。
彼等に代えて他の者達を立てられる。
神は、彼等の仕業を知っており、
夜に彼らを打倒される。
彼等は砕かれる。
神は、人々の見ているところで、
彼等をその邪悪さゆえに打ち叩かれる。
それは、彼らが神に背いて従わず、
神のどの道にも心を留めなかったからだ。
こうして、弱い者の叫びを神に届かせ、
神は、苦しむ者達の叫びを聞き入れられる。
神が黙っておられるなら、
誰が咎める事ができるだろうか。
神が御顔を隠しておられるなら、
誰が神を認める事ができるだろうか。
一つの国民においても、一人の人間においても同様だ。
それは、
神を敬わない人間が治めたり、
民を罠にかけたりしないようにする為だ。
神に向かって、
私は懲らしめを受けました。
私はもう悪い事は致しません。
私が見ていない事を、
あなたが私に教えて下さい。
私が不正をしたのでしたら、もう致しません。
と、誰かが言ったか。
神は、あなたが反対するからと言って、
あなたの願うとおりに報復されるだろうか。
私ではなく、あなたが選ぶがよい。
あなたの知っている事を言うがよい。
良識のある人々や私に聞く知恵のある人は、
ヨブは知識もなしに語る。
彼の言葉を聡明さに欠けている。
と、私に言うだろう。
どうか、ヨブが最後まで試されるように。
彼は、不法者のように、言葉を返すからだ。
彼は、自分の罪にさらに背きを加え、
私達の間で手を打ち鳴らし、
神に対して言葉数を多くする。
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