イサクは、ヤコブを呼び寄せ、彼を祝福した。

イサク

ヤコブよ、カナンの娘達の中から

妻をめとってはならない。

パダン・アラムの

お前の祖父・ベトエルの家に、

そこには、お前の母の兄・

叔父のラバンと家族が暮らしている。

ラバンには、娘達がいるので、

その中から妻をめとりなさい。

全能の神がお前を祝福し、

多くの子供を与え、

お前を増えさせてくださるように。

そして、

お前が多くの民の集いとなるように。

神は、アブラハムの祝福を、

お前と、

お前とともにいるお前の子孫とに授け、

神がアブラハムに下さった地、

お前が、今、

寄留しているこの地を、

継がせてくださるように。

こうして、イサクはヤコブを送り出した。

ヤコブは、パダン・アラムに着いた。

そして、ラバンを訪ねた。

エサウは、

イサクがヤコブを祝福したこと、

パダン・アラムに送り出した事

そして、

その地に住む叔父の娘達の中から

妻をめとるように。

決して、カナンの娘達の中から

妻をめとってはならない。

と、命じた事。

ヤコブが、両親の指示に従い、

パダン・アラムに旅立った事に、

気がついた。

だから、エサウは、

祖父のイシュマエルを訪ねた。

そして、

祖父の娘でネバヨテの妹マハラテを、

妻としてめとった。

マハラテは、エサウの三人目の妻となった。

ヤコブは、ベエル・シェバを後にして、

カランへと旅立った。

日が沈んだ場所で、一夜を明かす事にした。

石の一つを取り、枕にして横になった。

そして、夢を見た。

見よ、

一つのはしごが、

地に向けて建てられている。

その頂は天に届いていた。

神の使い達が、

そのはしごを上り下りしている。

そして、

主が、その上に立っておられた。

主の仰せ

私は、あなたの父アブラハムの神、

イサクの神主である。

私は、

あなたが横たわっているこの地を、

あなたとあなたの子孫とに与える。

あなたの子孫は、

地のちりのように多くなる。

西・東・北・南へと広がり、

地上の全ての民族は、

あなたとあなたの子孫によって祝福される。

見よ、

私はあなたとともにあり、

あなたが、どこに行っても、あなたを守り、

あなたをこの地に連れ戻そう。

私は、あなたに、

約束したことを成し遂げるまで、

決して、あなたを捨てない。

ヤコブは眠りから覚めた。

まことに、主がこの場所におられる事を、

私は知らなかった。

恐ろしいので、おののいてしまう。

この場所は、何とおそれおおいことだろう。

この場所こそ、神の家にほかならない。

ここは、天の門だ。

翌朝早く、

ヤコブは自分の枕にした石を取り、

柱として立て、油を注いだ。

そして、その場所を、

『ルズ』という町の名から『ベエル』と変えた。

ヤコブ

私は誓おう。

神が、私とともにおられ、

旅路で、私を守ってくださる。

私は、食べるパンと着る着物を賜る。

私は、

無事に、父の家に帰ることが出来るだろう。

主が、私の神となってくださるから。

私が、

石の柱として立てたこの石は、

神の家となる。

あなたが、私に賜る全ての物の中から

十分の一を、必ずあなたに捧げます。