サラの一生は、127年であった。

サラはカナンの地キルヤテ・アルバ、

今日のヘブロンで亡くなった。

アブラハムは、サラの為に嘆き泣いた。

それからアブラハムは、

死者のそばから立ち上がった。

アブラハム

ヘテ人達、

私は、

あなた方の中に居留している異国人ですが、

亡くなった人を葬る為、

墓地を譲ってもらえませんか。

ヘテ人達

ご主人、私達のいう事を聞き入れてください。

あなたは私達の間にあって、神のつかさです。

私達の最上の墓地に、

亡くなられた方を葬る事を

拒む者はおりません。

それを聞いて、アブラハムは起立して、

その土地の人々・ヘテ人に丁寧におじぎをした。

アブラハム

亡くなった者をこの地に葬ることが、

あなた方のお心であれば、

私の願いを聞いてください。

ツォハルの子エフロンに、

畑の端にある彼の所有のマクペラの洞穴を、

私に譲ってもらえませんか。

と、交渉してもらえませんか。

畑の代金は、

彼とあなた方の間で決めてください。

エフロンは、ヘテ人達の間に座っていた。

ヘテ人のエフロンは皆の前で話した。

エフロン

ご主人、

私の国の人々の前で誓います。

畑地をあなたに差し上げます。

そこにある洞穴も差し上げます。

亡くなられた方を葬ってください。

アブラハムは、ヘテ人の人々におじぎをした。

アブラハム

ヘブロンの人々のみなさん、聞いてください。

エフロン、お願いします。

もし、あなたが許してくださるのなら、

私のいう事を聞き入れてください。

私は、畑地の代価をお払いします。

どうか、受け取ってください。

そうすれば、

亡くなった者を葬ることが出来ます。

エフロン

では、ご主人・アブラハム様

銀400シュケルでどうでしょう。

アブラハム

エフロン、

あなたの申し出を聞き入れます。

エフロン

どうぞ、亡くなった人を葬ってください。

その会話を聞いていたヘテ人達が証人となり、

アブラハムは、エフロンに

通り相場で、銀400シュケルを量り渡した。

こうして、

マムレに面するマクペラにあるエフロンの畑地、

そして、

その畑地にある洞穴、

畑地の周りの境界線の中にあるどの木も

アブラハムの所有となった。

この契約の証人は、

ヘブロンの門に入ってきた全てのヘテ人である。

こうして後、

アブラハムは、自分の妻サラを、

カナンに地にあるマムレ、

すなわち、

今日のヘブロンに面する

マクペラの畑地の洞穴に葬った。

こうして、

この畑地とその中にある洞穴は、

ヘテ人達から離れて

アブラハムの私有の墓地として、

彼の所有の地となった。