主の仰せ

あなたは、生まれた故郷、父の家を出て、

私が示す地へ行きなさい。

そうすれば、

私は、あなたを大いなる国民とし、

あなたを祝福し、

あなたの名を大いなるものとしよう。

あなたの名は祝福となる。

あなたを祝福する者を私は祝福し、

あなたを呪う者を私は呪う。

地上のすべての民族は、

あなたによって祝福される。

アブラムは、

主がお告げになった通りに旅立った。

ロトも一緒に旅立った。

アブラムがカナンを出たときは75歳であった。

アブラムは、妻のサライ・甥のロト・

彼らが得たすべての財産と、

カランで加えられた人々を伴い、

カナンの地に旅立った。

そして、カナンの地についた。

アブラムはカナンの地を通っていき、

シェケムの場、モレの樫の木の所まで来た。

当時、その地にはカナン人がいた。

主の仰せ

私は、あなたの子孫に、この地を与える。

アブラムは、自分に現れて下さった主の為に、

そこに祭壇を築いた。

彼は、

そこからベテルの東にある山のほうに移動して

天幕を張った。

東には、アイがあり、西にはベテルがあった。

彼は、

そこに祭壇を築き、主の御名によって祈った。

それからアブラムはなおも進んで、

ネゲブのほうへと旅を続けた。

さて、この地には飢饉があった。

だから、アブラムは、

エジプトのほうに

しばらく滞在するために向かった。

この地の飢饉は激しかったからである。

彼はエジプトに近づき、そこに入ろうとした。

アブラム

私の妻、サライ

聞いておくれ。

あなたが美しい女性だということを

知っている。

エジプト人は、あなたを見るようになると、

この女性は彼の妻だ

と、言い、私を殺すが、

あなたは生かしておくだろう。

どうか、私の妹だと言ってくれ。

そうすれば、

あなたのおかげで私にも良くしてくれ、

あなたのおかげで私は生き延びるだろう。

アブラムがエジプトに入っていくと、

エジプト人は、サライが非常に美しいのを見た。

その美しさの故、パロの高官達は、

サライを、宮廷に招き入れた。

パロは、彼女の為に、

アブラムによくしてやり、

羊の群れ・牛の群れ・ロバ・それに男女の奴隷・

雌のロバ・らくだを所有するようになった。

しかし、主はアブラムの妻サライのことで、

パロとその家をひどい災害で、痛めつけた。

そこで、パロはアブラムを呼んだ。

パロ

あなたは私に一体何ということをしたのか。

なぜ、彼女があなたの妻であることを

告げなかったのか。

なぜ、あなたの妹だと話したのか。

だから、私は彼女を妻として召し入れていた。

しかし、真実を知りました。

あなたの妻を連れていきなさい。

パロは、アブラムについて部下に命じた。

彼らは、

彼を妻とすべての所有物とともに送り出した。

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