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「もし、あなた方が今日、
エルバアルとその家族とに
誠と真心をもって行動したのなら、
あなた方はアビメレクを喜び、
彼もまた、あなた方を喜ぶがよい。
そうでなかったなら、
アビメレクから火が出て、
シェケムとベテ・ミロの者達を食い尽くし、
シェケムとベテ・ミロの者たちから火が出て、
アビメレクを食い尽くそう。」
それから、ヨタムは逃げ去り、ベエルに行き、
兄弟アビメレクを避けてそこに住んだ。
アビメレクは三年間、イスラエルを支配した。
神は、アビメレクをシェケの者達の間に
悪霊を送ったので、
シェケムの者達はアビメレクを裏切った。
そのため、
エルバアルの70人の息子達への暴虐が再現した。
エルバアルの70人の息子達の血が
自分達を殺した兄弟アビメレクと、
アビメレクに加勢して
エルバアルの70人の息子達の兄弟達を
殺したシェケムの者達の上に臨んだ。
シェケムの者達は、
山々の頂上に待ち伏せる者達を置いた。
彼らは道でそばを過ぎる全てのものを略奪した。
(アビメレクの殺害の為か
治安を悪化させる為か目的はさだかではない。)
やがて、この事がアビメレクに告げられた。
エベテの子ガアルとその身内の者達が来て、
シェケムを通りかかった時、
シェケムの者達は彼らを信用した。
そこで、彼らは畑に出て行って、
ぶどうを収穫して踏んだ。
そして、祭りをし、
自分たちの神の宮に入って飲み食いし、
アビメレクを罵った。
その時、エベテの子ガアルは話した。
「アビメレクとは何者か。
シェケムとは何者か。
我々が彼に仕えなければならないとは。
アビメレクはエルバアルの子、
ゼブルはアビメレクの役人ではないか。
シェケムの父ハモルの人々に仕えなさい。
なぜなら、
我々はアイメレクに仕えなければならないのか。
誰か、この民を私の手に与えてくれないものか。
そうすれば、私はアビメレクを追い出すのだが。
アビメレク、お前の軍隊を増やして、出て来い。」
この町のつかさゼブルは、
エベテの子ガアルの話した事を聞いて、
怒りを燃やし、
トルマにいるアビメレクの所に使者を送った。