ペリシテ人は神の箱を奪って、

それをエベン・エゼルからアシュドデに運んだ。

それからペリシテ人は神の箱を取って、

それをダゴンの宮に運び、

ダゴンのかたわらに安置した。

アシュドデの人達が、翌日、朝早く起きてみると、

ダゴンは主の箱の前に、

地にうつ伏せになって倒れていた。

そこで彼らはダゴンを取り、

それをもとの所に戻した。

次の日、朝早く、彼らが起きてみると、

やはり、ダゴンは主の箱の前に、

地にうつ伏せになって倒れていた。

ダゴンの頭と両腕は、

切り離されて敷居の所にあり、

ダゴンの胴体だけが、そこに残っていた。

それで、ダゴンの祭司達や、

ダゴンの宮に行く者は誰でも、

今日に至るまで、

アシュドデにあるダゴンの敷居を踏まない。

さらに主の手は、

アシュドデの人達の上に重くのしかかり、

アシュドデの人達とその地域の人々とを、

腫物で打っておびやかした。

アシュドデの人々は、この有様を見て話した。

イスラエルの神の箱を、

私達のもとにとどめておいては、ならない。

その神の手が私達と、

私達の神ダゴンをひどい目に会わせるから。

それで彼らは人をやり、

ペリシテ人の領主を全部そこに集め、

イスラエルの神の箱を、

どうしたらよいでしょうか。

と尋ねた。

彼らは、

イスラエルの神の箱を、

ガテに移したらよかろう。

と答えた。

そこで彼らはイスラエルの神の箱を移した。

それが、ガテに移されて後、

主の手はこの町に下り、

非常な大恐慌を引き起こし、この町の人々を、

上の者も下の者もみな打ったので、

彼らに腫物ができた。

そこで、彼らは神の箱をエクロンに送った。

神の箱がエクロンに着いた時、

エクロンの人達は大声で叫んだ。

私達の所にイスラエルの神の箱を回して、

私達と、この民を殺すのか。

そこで彼らは人をやり、

ペリシテ人の領主を全部集めて、

イスラエルの神の箱を送って、

元の所に戻っていただきましょう。

私達と、この民とを殺す事がないように。

と、話した。

町中に死の恐怖があったからである。

神の手は、そこに非常に重くのしかかっていた。

死ななかった者も腫物で打たれ、

町の叫び声は天にまで上った。

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