ペリシテ人は全軍をアフェクに集結した。

イスラエル人は、

イズレエルにある泉のほとりに陣を敷いた。

ペリシテ人の領主たちは、

百人隊・千人隊を率いて進んだ。

ダビデとその部下は、

アキシュと一緒にその後に続いた。

ペリシテ人の首長達

このへブル人達は、いったい何なのですか。

アキシュ

確かにこれは、

イスラエルの王サウルの家来ダビデである。

が、この、1~2年、私の所にいる。

私の所に落ちのびてから今日まで、

私は彼に何の過ちも見出していない。

ペリシテ人の首長達は、

アキシュに対して腹を立てた。

ペリシテ人の首長達

この男を帰らせてほしい。

あなたが指定した場所に帰してください。

私達と一緒に戦いに行かせないでほしい。

戦いの最中に、我々の敵となってはいけない。

この男性は、どのようにして

自分の主君の好意を得るのだろうか。

ここにいる人たちの首を使わないだろうか。

この男性は、みなが踊りながら、

サウルは千を討ち、

ダビデは万を討った。

と、歌っていたダビデではないか。

そこで、アキシュはダビデを呼んだ。

アキシュ

ダビデよ。

主は生きておられる。

あなたは真っ直ぐな人だ。

あなたには陣営で、

私と行動をともにしてもらいたかった。

あなたには

何の悪い所も見つけなかったからだ。

あなたが、私のところに来てから今日まで。

しかし、あの領主たちは、

あなたを良いと思っていない。

だから今、穏やかに帰ってくれ。

ペリシテ人の領主達が、

気に入らない事はしないでくれ。

ダビデ

アキシュ。

私が何をしたというにですか。

あなたに仕えた日から今日まで、

しもべに何か過ちでも見出されたのですか。

我が君。

王様の敵と戦う為に私が出陣できないとは。

アキシュ

私は、あなたが正しい事を知っている。

神の遣いのように。

だが、ペリシテ人の首長達が

彼は我々と一緒に戦いに行ってはならない。

と、言ったのだ。

さぁ、一緒に来た自分の主君の家来達と、

明日の朝早く起きなさい。

朝早く、明るくなり次第出発しなさい。

ダビデとその部下は翌朝早く、

ペリシテ人の地へ帰った。

ペリシテ人は、イズレエルへ向かった。