ボアズは門の所に座った。

ちょうど、買戻しの権利のある親類・リアズが通りかかった。

ボアズ

リアズさん、

どうぞこちらに来てお座りください。

リアズは、そこに来て座った。

ボアズは、街の長老達10人を招いた。

ボアズ

リアズさん、

モアズの野から帰ってきたナオミは、

私達の身内のエリメレクの畑を、

売る事にしています。

私は、その事をあなたに話しました。

そして、

ここに座っている人達と、

私の民の長老たちの前で、

その畑を買い戻してください。

と、お願いしようと思い、集まっていただきました。

あなたにその意思があるのなら、買い戻してください。

そうでないなら、私が買い戻します。

あなたを差し置いて、買い戻す人はいません。

私は、あなたの次に買い戻す権利が、あります。

リアズ

私が買い戻しましょう。

ポアズ

あなたが、

ナオミから畑を買い受ける時には、

亡くなった人の名を、相続地に残さなければなりません。

つまり、

亡くなった人の妻であったモアズの妻、

ルツも引き受けなければなりません。

リアズ

ボアズさん、私には、その土地を、自分の為に買う事はできません。

何故なら、自分自身の相続地を、

損なう事になるといけませんから。

私に代わりあなたが買い戻してください。

私には、買い戻す事はできません。

昔イスラエルでは、

買戻しや権利の譲渡をする場合、

全ての取引を有効にする為に、

一方が自分の履き物を脱ぎ、それを相手に渡す習慣があった。

リアズは自分の履き物を脱いだ。

ボアズ

ここにいる皆さんは、

今日私がナオミの手から

エリメレクのもの全て、

キルヨンとマフロンのもの全てを、

買い取った事の証人です。

また、亡くなった人の名を、

相続地に存続させる為に、

マフロンの妻であったモアブの女性、

ルツも買い取り私の妻としました。

それは、亡くなった人の名を、

その身内の者達の間から

また、その街の門から

絶えさせない為です。

今日、あなた方はその証人です。

門にいたすべての民と長老達

私達は、

今あなたが話した事の証人です。

どうか、主があなたの家に嫁ぐ人を、

イスラエルの家を建てた

ラケルとレアの二人のように、

されますように。

また、あなたが、

エフラテで力ある働きをしますように。

ベツレヘムで名を打ち立てますように。

どうか、主がこの娘を通して、

あなたに授ける子孫により、

タマルがユダに生んだペレツ家のように、

あなたの家が成りますように。

ボアズはルツを迎えた。

彼女はボアズの妻となった。

やがて、主は、ルツを身ごもらせた。

彼女は男の子を産んだ。

女性達

ナオミ、主が誉め称えられますように。

主は今日、

あなたの買い戻しの権利のある者が、

途絶えないようされました。

その子の名が、イスラエルで討ち立てられますように。

その子は、あなたを元気づけ、老後のあなたを養うでしょう。

あなたを愛するあなたの嫁、

七人の息子にも勝る嫁が、その子を産んだのですから。

ナオミはその子を取り、胸に抱いて、養い育てた。

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